【スキル体系】コンバージョン発生を認識(オフェンスリバウンド)

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オフェンスとディフェンスの切り替わりのことをコンバージョン(conversion)と呼びます。
リバウンドは試合中に発生する最も多いコンバージョンです。
ディフェンスリバウンドと同様にコンバージョンの発生をいち早く認識し、リバウンドの体制に入ることが重要となります。

スキル体系図

解説

 攻守切替の共有 /  大きな声を出す

オフェンスリバウンドも、コンバージョンが発生したことをチーム全員で共有することが重要となります。
ディフェンスリバウンドの場合には、オフェンス選手が内側に入ってこないよう、チーム全員でボックスアウトを行うことが一般的でした。
逆にオフェンスの立場になると、ボックスアウトされる前に先手をとって動くことが必要となります。
そのためも、声を出し合ってチーム全員でコンバージョンを認識することが重要となります。

 役割に応じたポジション

オフェンスリバウンドでは、5人全員がリバウンドに参加してしまうと、相手がリバウンドボールを獲得した場合にファストブレイクを許してしまうリスクがあります。
そのため、リバウンドに参加する人数や、セーフティに誰が行くかなど、チームの戦略に沿って動くことが重要となります。
決められた役割を全うするために、味方選手や相手選手、ボールやゴールの位置関係を瞬時に把握することが重要です。( 関係者の位置関係の把握)
そのために、コーディネーション能力「 オリエンテーション(定位)」を磨くことが効果的です。

 リバウンドの参加人数

オフェンスリバウンドの戦略として、リバウンドに参加する人数、セーフティに誰が行くのかを定めておくことが重要です。
参考文献によると、一般的な戦略として。以下のものが紹介されていました。

  • リバウンドに参加するのは3人。
  • 1人はセーフティ。相手のファストブレイクに備えるためハーフライン上まで下がる。
  • もう1人は、フリースローライン付近で、ロングリバウンドとセーフティ両方に対応できるように備える。

近年のNBAでは、「5人全員リバウンドに行かない」という戦略もあるようです。
選手の能力や特色から、チームにあった戦略をしっかりと定め、選手たちが役割を全うすることが大切となります。

 セーフティのリバウンド参加

セーフティはオフェンスリバウンドに参加しないため、マークしているディフェンスはブロックアウトを行う必要はありません。
これを逆手に取り、試合展開に応じて、セーフティもリバウンドに参加させるという戦略を取ることができます。
ファストブレイクを許してしまうというリスクはありますが、点差が競っている場面など、ここぞという時に有効な作戦です。

 セーフティの重要性

今までの説明と重複しますが、セーフティの役割は「ゴールを守ることを優先して無条件に自コートに戻る」です。
セーフティがいなければ、シュート確率が極めて100%に近いノーマークのレイアップシュートを許してしまうことになりますので、非常に重要な役割です。

セーフティ以外の選手も、ボールに近い選手はなるべく相手にプレッシャーをかけて攻撃を遅らせる必要があります。
そうしなければ、いくら1人セーフティを置いたとしても、相手が数的有利な状況となりますので得点を奪われてしまう可能性が高くなってしまいます。

相手にプレッシャをかける際には、一か八かボールを奪うというようなギャンブルなディフェンスは禁物です。
仮にボールを奪えたとしても、状況的に相手選手が多く残っている状況となりますので、簡単なシュートが打てるわけがありません。
ギャンブルディフェンスでボールを奪えなかったとしたら、そのままファストブレイクをやられてしまうだけです。
ボールを奪うことではなく、ファストブレイクをなるべく遅らせることを意識したディフェンスを行う必要があります。

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スキル体系図の見方

参考文献