【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献
ミニバス指導に関して情報発信として、現在スキル体系図に関する記事を何回かに分けて書いております。
今回は、記事を書くにあたって普段参考にしている情報源をまとめておきます。
ここに挙げる書籍や動画教材、インターネット等、複数の媒体から得た情報をベースとして自分の考えをまとめています。
バスケットボール指導教本
日本バスケットボール協会(JBA)が発行する指導教本です。
コーチライセンスを取得する際に必要なテキストで、E級コーチは上巻のみ。D級以上は上巻、下巻両方の購入が必要です。
コーチならば誰もが持っている指導教本ではありますが、指導に関する情報が体系的に網羅されており、とても良い情報源であると思います。
この世の中バスケットボール指導に関する情報は溢れかえっていますが、例えば「YouTubeでこういう技術が紹介されているけど、この技術の応用かな?」など、バスケット指導の情報の基準としても利用することができます。
公益財団法人 日本バスケットボール協会 編
「バスケットボール指導教本 改訂版 [上巻]」大修館書店, 2014年8月
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公益財団法人 日本バスケットボール協会 編
「バスケットボール指導教本 改訂版 [下巻]」大修館書店, 2016年9月
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JBA公式テキスト/DVD
日本バスケットボール協会(JBA)が発行する動画教材です。
育成年代に必要な基礎スキルの練習方法を、動画で詳しく解説しています。
このDVD教材で自分が一番良いと思うのは、子どもたちの年齢に適した技術レベルの目安が分かるところです。
過去の記事でも触れていますが、Vol.3 オフェンス基礎編の一部「パス」の収録動画一覧を抜粋させて頂きます。
下図の通り、スキル要素ごとに習得の目安となる年齢が定義されています。(10〜15の数字が年齢)
「初」「中」「上」と色分けされているのは、練習のレベルで「初級」「中級」「上級」を意味しています。
「No.31のタッチパスって技術は、小学生にはまだ早そうだな」と、練習メニューを組み立てる際に参考となる貴重な情報源となっています。
Vol.1〜3の基礎編が小学、中学といった育成年代向けですので、私はこちらを頻繁に参照しています。
Vol.4, 5の上級編は、主に高校生以上が対象です。
公益財団法人 日本バスケットボール協会 編
JBA公式テキスト Vol.1 コーディネーション・トレーニング[基礎編]
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公益財団法人 日本バスケットボール協会 編
JBA公式テキスト Vol.2 スキルトレーニング・ディフェンス[基礎編]
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公益財団法人 日本バスケットボール協会 編
JBA公式テキスト Vol.3 スキルトレーニング・オフェンス[基礎編]
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公益財団法人 日本バスケットボール協会 編
JBA公式テキスト Vol.4 スキルトレーニング&戦術・ディフェンス[上級編]
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公益財団法人 日本バスケットボール協会 編
JBA公式テキスト Vol.5 スキルトレーニング&戦術・オフェンス[上級編]
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バスケットボールの教科書
「バスケットボールの家庭教師」を展開するをで有名な株式会社ERUTLUCの代表 鈴木良和さんの書籍で、バスケットボールの教科書シリーズ全4巻です。
1巻の「技術を再定義する」、2巻の「戦術と戦略の核心」は特に、ミニバス指導の現場ですぐに役立つ情報がたくさん詰まっています。
「良いトリプルスレットとは?」「良いストップとは?」「良いパス技術とは?」のように、バスケットを構成する個々のスキルを深く掘り下げて「バスケット技術を再定義」しています。
「トリプルスレットについて考える」の項目を例として紹介すると、「ドリブルにもシュートにもパスにも瞬時に移れる姿勢」という基本的な説明に加えて、各動作に移行する際の身体の使い方について、詳しく解説されています。
更に気付きを得たのは以下の記述でした。
必ずトリプルスレットになることが求められているのではなく、「いつでもトリプルスレットになれる」ということが大切
パスをもらった瞬間にディフェンスとのズレがあるならば、トリプルスレットの姿勢をとっている時間はありません。そのまま抜き去ってしまうべきです。
大切なのは「トリプルスレットになること」ではなく、「トリプルスレットを手段の1つとして、勝ちという目的のために使いこなすこと」である。と考えさせられました。
3巻で「チームマネジメント基礎」、4巻で「指導者の哲学と美学」と、バスケットボールの指導者として必要な情報が網羅されています。
鈴木 良和 (株式会社ERUTLUC)著
「バスケットボールの教科書1 技術を再定義する」
ベースボール・マガジン社, 2016年11月
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鈴木 良和 (株式会社ERUTLUC)著
「バスケットボールの教科書2 戦術と戦略の核心」
ベースボール・マガジン社, 2016年12月
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鈴木 良和 (株式会社ERUTLUC)著
「バスケットボールの教科書3 チームマネジメント基礎」
ベースボール・マガジン社, 2017年1月
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鈴木 良和 (株式会社ERUTLUC)著
「バスケットボールの教科書4 指導者の哲学と美学」
ベースボール・マガジン社, 2017年2月
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バスケの大学
バスケの大学は、私がコーチになりたての頃に友人に教えてもらったインターネット上の情報です。
それ以来ずっとお世話になり続けており、私のバスケット指導者としての基盤となっています。
安田学園男子バスケットボール部のヘッドコーチである三原学先生が運営されており、ブログ、YouTube、ラジオ、Twitter、有料のオンラインサロンと、バスケ指導に関する情報量では間違いなく日本一だと思います。
コーチングに関する情報はもちろん、新しいことをどんどん取り入れて積極的に情報発信される姿、大変刺激を頂いております。
バスケの大学|三原学のブログ
バスケの大学(YouTube)
バスケの大学 ラジオ局(YouTube)
おわりに
普段私が参考にしている情報の中から、主なものを紹介しました。
過去の記事でも書いたことがありますが、世の中には本当に情報が溢れています。
YouTube動画などネットの情報から、その時々に必要な情報を持ってくるだけでも、それなりの指導はできてしまうとは思います。
しかし、それではソフトウェア開発におけるコピペプログラマと一緒。何かあっても応用が効きません。
今回紹介した情報源のように、体系的に網羅された情報を参照し、一度木に例えて幹になる部分を作ることが非常に重要だと思います。そこから必要に応じて枝葉を広げていく。
ソフトウェア開発でもバスケ指導者でも、何か新しいことを学ぶ際のアプローチとして共通なのだと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、また!