月: 2022年3月

  • 【スキル体系】リバウンドボール獲得とその後の動作(オフェンスリバウンド)

    【スキル体系】リバウンドボール獲得とその後の動作(オフェンスリバウンド)

    リバウンドは本来ディフェンス側に有利なものですので、オフェンスリバウンドを獲得できれば、それだけでチームの勢いにつなぐことができます。
    確実に次のオフェンスに繋ぐために、オフェンスリバウンド獲得後の動きについてまとめます。

    スキル体系図

    解説

     シュート

    リバウンドボールをゴールに近い位置で獲得できた場合、そのままシュートに行くのが理想です。
    ただし、ゴール下は、相手プレーヤーが密集していることが予想されますので、以下の身体の使い方が効果的となります。

    • ボールはなるべく下げない。最低でも顎下より下はダメ。
    • 安易なドリブルや、腹の前まで下げるのはディフェンスに狙われる危険性が高い。
    • 頭上キープのままシュートフェイク を行ったり、 ピボットで相手をかわす 練習を行うと効果的。
    • ディフェンスの位置に応じて、左右どちらの手でもシュートできるようにするのが望ましい。

    余裕があれば、着地せずにそのままタップシュートという選択肢もあります。
    決まればディフェンスに狙われることもなく効果的です。
    しかし、育成年代では、しっかりと両手両足でプレーすることを優先すべきとのことでした。
    確かにカッコいいので、身体能力の高い子どもほど、タップやりたくなりがち。
    基本がしっかり身についているなら、何も文句は言いません。

     ドライブ

    ゴールより離れたところでオフェンスリバウンドを獲得した場合です。
    ディフェンスの位置関係を瞬時に見定めた上で、ゴールに向かってドライブという選択肢もあります。( ディフェンスの位置把握
    ディフェンスは、パスアウトするという先入観がありますので、パスフェイクからのドライブがとても効果的です。

     パス

    オフェンスリバウンドを獲得したとき、バランスを崩していたり、相手に囲まれてしまっているときには、無理せず味方へパスすることも有効です。
    この時、一度シュートフェイクを入れることが効果的。
    リバウンド直後のゴール下は、選手が密集している可能性が高いです。
    近い味方にパスするよりも、3ポイントラインぐらいまで離れた味方にパスした方が安全です。

     ドリブルで抜け出す

    シュートもできず、パスする相手もいない場合には、ドリブルで密集地帯から逃れるという選択肢もあります。

    この時、思い切って大きくハーフライン付近まで戻ってしまうことが効果的です。
    中途半端なプレイは、相手にボールを奪われてファストブレイクを許してしまう危険性が高いです。

    シュートクロックがリセットされ、14秒間の攻撃チャンスがあるので、一旦広げて仕切り直すことも大事です。
    広げる際に、バックドアカットした味方にパスするなど作戦を取れる可能性もあります。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re200 – オフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】ブロックアウトを外す(オフェンスリバウンド)

    【スキル体系】ブロックアウトを外す(オフェンスリバウンド)

    リバウンドのポジション争いでは、ディフェンス側はゴールに近い場所に居ることが多く有利となります。
    オフェンス側の立場では、ブロックアウトされることで、ゴールから遠いリバウンドに不利な場所へ締め出されることとなります。
    この時、ブロックアウトをうまく外すことができれば、オフェンスリバウンドを獲得できる可能性が一気に高まります。

    スキル体系図

    解説

    公益財団法人 日本バスケットボール協会 編「バスケットボール指導教本 改訂版 [下巻]」によると、ブロックアウトを外すための個人スキルとして以下5つ紹介されています。

     ストレートカット

    ブロックアウトしようと近づいてきたディフェンスがターンしようと横向きになった瞬間、隙をついてゴールに向かって走り込む。

     フェイク&ゴー

    ディフェンスがブロックアウトのためにターン。
    ターンして背中に背負ったあとは、オフェンス側の動きを見てスライドを行う。
    ここを逆手に取り、1歩踏み出してスライドさせ、逆方向にサイドキックしてリバウンドに飛び込む。

     ステップバック

    ブロックアウトしたディフェンスが、外に押し込もうとして体重をかけてきた瞬間、1歩後ろに下がってバランスを崩す。その隙にリバウンドに飛び込む。

    ここまでは、ブロックアウトしている相手プレーヤーとの駆け引きが重要となってきます。( 相手との駆け引き
    頭でやり方を覚えたとしても、試合で咄嗟にできる可能性が低い気がします。
    練習に組み込み、普段から実践することができる環境づくりができたらと思いました。

     スピンムーブ

    ブロックアウトで完全に押され込まれてしまった場合、相手の背中に自分の半身を密着させ、相手に近い方の足を軸に  リバースターン を行うことで効率よく相手より前に出ることが可能です。

     

     スイムムーブ

    水泳のクロールの要領で、相手の腕を上から押さえ込む。
    同時に、自分の足を相手の足の前に出して、ディフェンスをブロックアウトするというスキルです。
    大前提として、相手よりも自分の腕を高く上げておくことが重要です。
    やはりリバウンド争いの場面においても、 ハンズアップ が重要です。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re200 – オフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】コンバージョン発生を認識(オフェンスリバウンド)

    【スキル体系】コンバージョン発生を認識(オフェンスリバウンド)

    オフェンスとディフェンスの切り替わりのことをコンバージョン(conversion)と呼びます。
    リバウンドは試合中に発生する最も多いコンバージョンです。
    ディフェンスリバウンドと同様にコンバージョンの発生をいち早く認識し、リバウンドの体制に入ることが重要となります。

    スキル体系図

    解説

     攻守切替の共有 /  大きな声を出す

    オフェンスリバウンドも、コンバージョンが発生したことをチーム全員で共有することが重要となります。
    ディフェンスリバウンドの場合には、オフェンス選手が内側に入ってこないよう、チーム全員でボックスアウトを行うことが一般的でした。
    逆にオフェンスの立場になると、ボックスアウトされる前に先手をとって動くことが必要となります。
    そのためも、声を出し合ってチーム全員でコンバージョンを認識することが重要となります。

     役割に応じたポジション

    オフェンスリバウンドでは、5人全員がリバウンドに参加してしまうと、相手がリバウンドボールを獲得した場合にファストブレイクを許してしまうリスクがあります。
    そのため、リバウンドに参加する人数や、セーフティに誰が行くかなど、チームの戦略に沿って動くことが重要となります。
    決められた役割を全うするために、味方選手や相手選手、ボールやゴールの位置関係を瞬時に把握することが重要です。( 関係者の位置関係の把握)
    そのために、コーディネーション能力「 オリエンテーション(定位)」を磨くことが効果的です。

     リバウンドの参加人数

    オフェンスリバウンドの戦略として、リバウンドに参加する人数、セーフティに誰が行くのかを定めておくことが重要です。
    参考文献によると、一般的な戦略として。以下のものが紹介されていました。

    • リバウンドに参加するのは3人。
    • 1人はセーフティ。相手のファストブレイクに備えるためハーフライン上まで下がる。
    • もう1人は、フリースローライン付近で、ロングリバウンドとセーフティ両方に対応できるように備える。

    近年のNBAでは、「5人全員リバウンドに行かない」という戦略もあるようです。
    選手の能力や特色から、チームにあった戦略をしっかりと定め、選手たちが役割を全うすることが大切となります。

     セーフティのリバウンド参加

    セーフティはオフェンスリバウンドに参加しないため、マークしているディフェンスはブロックアウトを行う必要はありません。
    これを逆手に取り、試合展開に応じて、セーフティもリバウンドに参加させるという戦略を取ることができます。
    ファストブレイクを許してしまうというリスクはありますが、点差が競っている場面など、ここぞという時に有効な作戦です。

     セーフティの重要性

    今までの説明と重複しますが、セーフティの役割は「ゴールを守ることを優先して無条件に自コートに戻る」です。
    セーフティがいなければ、シュート確率が極めて100%に近いノーマークのレイアップシュートを許してしまうことになりますので、非常に重要な役割です。

    セーフティ以外の選手も、ボールに近い選手はなるべく相手にプレッシャーをかけて攻撃を遅らせる必要があります。
    そうしなければ、いくら1人セーフティを置いたとしても、相手が数的有利な状況となりますので得点を奪われてしまう可能性が高くなってしまいます。

    相手にプレッシャをかける際には、一か八かボールを奪うというようなギャンブルなディフェンスは禁物です。
    仮にボールを奪えたとしても、状況的に相手選手が多く残っている状況となりますので、簡単なシュートが打てるわけがありません。
    ギャンブルディフェンスでボールを奪えなかったとしたら、そのままファストブレイクをやられてしまうだけです。
    ボールを奪うことではなく、ファストブレイクをなるべく遅らせることを意識したディフェンスを行う必要があります。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re200 – オフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】オフェンスリバウンド基本

    【スキル体系】オフェンスリバウンド基本

    オフェンスリバウンド全体に影響を与える基本要素について解説します。

    スキル体系図

    解説

     オフェンスリバウンドの重要性

    オフェンスリバウンドを獲得すると、1回の攻撃で何度もシュートにチャレンジすることができます。
    リバウンドボールはゴールに近い場所で獲得できることが多いため、確率の高いシュートを打つことができます。

    得点期待値を見ると、オフェンスリバウンドを1回取ることで、1回の攻撃における得点期待値が2倍になることが分かります。
    シュート確率を50%とした場合、1回のシュートの期待値は1.0点。
    オフェンスリバウンドを1回取ることで期待値は2.0点となります。

    シュート確率が同じチーム同士が試合をした例を考えます。
    両チームともディフェンスリバウンドをきっちり取ったとしたら、得点はだいたい同じ。競った試合となります。
    オフェンスリバウンドは、この拮抗した両チームの得点バランスを崩すことができます。
    オフェンスリバウンドを取るということは、相手の立場でディフェンスリバウンドを取り逃すということですから。
    そのため、1人でも優秀なリバウンダーを育てることができれば、チーム力を飛躍的に向上させることができると言われています。
    スラムダンクの主人公もそうでしたね。

    リバウンドについては、以下の記事でも考察しています。
    https://oziii18.com/basket/basic/rebound/

    更に、オフェンスが思ったように展開できず、苦し紛れのシュートを打ってしまったとしても、オフェンスリバウンドが獲得できれば、それを帳消しにしてくれます。

    このように、オフェンスリバウンドは、ディフェンスリバウンド同様にチームが勝利するために非常に重要な要素となります。
    まさに、「リバウンドを制するチームはゲームを制する」ですね。

     リバウンドへの強い意欲

    リバウンドはゴールとの位置関係的にディフェンス側が有利となりますので、オフェンスリバウンドを獲得できる確率は一般的に低くなります。
    そのため、ディフェンスリバウンド以上に「何が何でも自分がボールを取る」という強い意志が必要となります。
    もしも相手にリバウンドを取られてしまっても、諦めずにボールを奪う姿勢も重要です。
    相手がボールコントロールを始めたとしても、諦めずにプレッシャーをかけることでファストブレイクを遅らせることにも繋がります。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re200 – オフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】オフェンスリバウンド

    【スキル体系】オフェンスリバウンド

    オフェンスリバウンドのスキル体系図です。
    オフェンスリバウンド習得に必要となる、スキル要素の関連を図示しています。
    各要素の詳しい説明は、記事下部のリンク先を参照ください。

    スキル体系図

    解説

     オフェンスリバウンドの基本

    https://oziii18.com/basket/skill/re201/

     コンバージョン発生を認識(オフェンスリバウンド)

    https://oziii18.com/basket/skill/re202/

     ブロックアウトの外し方(オフェンスリバウンド)

    https://oziii18.com/basket/skill/re203/

     リバウンドボール獲得とその後の動き(オフェンスリバウンド)

    https://oziii18.com/basket/skill/re204/

    上位の記事

    【ミニバス指導】育成年代で習得すべきスキル体系図一覧

  • 【スキル体系】コーディネーション能力

    【スキル体系】コーディネーション能力

    コーディネーション能力とは、バスケットボール指導教本によると「神経回路の働きによって運動を調節する能力」と説明されています。
    分かり易い言葉で言い換えると「自分の身体をイメージ通りに動かすために必要な能力」のことです。

    足の速さ、ジャンプ力、持久力といった「身体能力」とは別に、バランス感覚やリズム感といった能力を「コーディネーション能力」という名前で区別しています。
    俗に言う「運動神経」と呼ばれていたもので、自身の身体をうまく使い、状況に対応する能力です。
    バスケットボールでは、コーディネーション能力を伸ばすことで、パス、ドリブル、シュートといった基本技術を試合で最大限に発揮できるようになります。
    そして、新しい技術習得が早くなる。怪我を回避する能力が上がる。という効果も期待できます。

    日本は、世界に比べて高校生以降の伸びが少なく、状況変化に対応する能力が低いという課題があったとのことです。
    その原因として考えられるのは、若い世代からチームの勝ちを優先してしまっていたこと。
    そのため、バスケット技術の出来栄えや、チーム内における役割というものが重要視され過ぎてしまっていました。
    育成年代のうちにコーディネーション能力を高めることこそが、この課題を解決する手段であるということで、近年JBAを中心として盛んに取り上げられるようになりました。

    コーディネーション能力を伸ばすことに適しているのは 9〜12歳。ゴールデンエイジと呼ばれている年代です。
    神経系の発達が顕著な年代であり、動きを早くスムーズに取得することが可能です。
    自転車に例えると分かり易いと思います。
    大人になってからよりも、子供の頃の方が早く自転車に乗れるようになるのは、これが理由です。
    そして、一度習得したコーディネーション能力は一生維持されるもの。
    何歳になっても自転車の乗り方はなかなか忘れません。

    アンダーカテゴリの男子日本代表ヘッドコーチも務めた トーステン・ロイブル氏 がJBA公式テキストDVDで話していた言葉が印象的でした。
    「コーディネーション能力を一生持ち続けられるということは、コーチから選手への大きな贈り物となります。」
    ゴールデンエイジの子どもたちを受け持つミニバスコーチは責任重大ですね。

    スキル体系図

    解説

    公益財団法人 日本バスケットボール協会 編「バスケットボール指導教本 改訂版 [上巻]」大修館書店, 2014年8月
    によると、7つのコーディネーション能力は、互いに密接に影響し合うものとされています。
    バスケットボールの動作は全て、複数のコーディネーション能力が元になっています。

    鈴木 良和 (株式会社ERUTLUC)著「バスケットボールの教科書1 技術を再定義する」ベースボール・マガジン社, 2016年11月
    では、7つのコーディネーション能力を、アダプタビリティ(変換能力)頂点にしたピラミッド型として定義されています。
    バスケットボールの試合において、一番重要となるコーディネーション能力はアダプタビリティ。
    目まぐるしく変化するバスケットボールという競技に対応するために重要となる能力です。
    私もこの定義に基づいて普段練習メニューを考えていますので、本ブログでもこのピラミッド型でスキル要素を定義します。

     バランス

    全ての運動の基礎となる、身体のバランスを保つ能力。
    身体の姿勢や重心を安定させる能力。
    バランスが崩れたとしてもプレイを続けることができる能力。
    バスケットボールは激しい身体接触が伴うが、簡単にバランスを崩さないような身体づくりが重要となる。

     リアクション(反応)

    パスキャッチや、相手の動きに合わせたディフェンスの動きなど、何かに素早く反応する能力。
    合図に応じて単純に動きを変化させる「単純反応」と、合図に応じて3つ以上から1つの動作を選択して実行する「選択反応」がある。
    バスケットボールは8割ほどが視覚からの情報で動くこととなるので、視覚情報に基づいて反応する能力を鍛える必要がある。

     リズム

    流れに沿う、変える、反して動く能力。
    イメージした通りのタイミングで動作する能力。
    一定のリズムを刻むドリブル。
    裏拍を使ってリズムに変化を加える。
    相手のリズムに合わせることで、動きを予測。
    相手のシュートタイミングに合わせてブロック。

     オリエンテーション(定位)

    位置関係を把握する能力。
    速度、時間、距離など時空の感覚が必要。
    走りながらパスをキャッチして、そのままランニングシュート。
    ゴールに向かって走っている味方へシュートしやすいパスを出す。

     ディファレンシング(識別)

    力の強弱や変化をつける能力。
    定位能力で得た情報を元に、適切な力加減で動作を行うための能力。
    オリエンテーションとディファレンシングは密接に関係している。
    味方選手との距離に応じて、取りやすいパスを出す。

     カップリング(連結)

    複数の技術や動作を同時に行う能力。
    ディフェンスからボールを守りながらドリブルをする。
    ドリブルとステップのタイミングをずらす。
    ミニバスを指導していて、声を出しながら動作、周りを見ながら動作もカップリング動作だと考える。
    バスケットボールの全ての技術にカップリングが求められる。

     アダプタビリティ(変換)

    相手の動きなど状況に合わせて、素早く自分の動作を変化させる能力。
    1on1でドリブルとしているとき、コースを止められたので瞬時にかわす。
    レイアップシュート中にブロックされそうになったので空中で咄嗟にダブルクラッチ。
    バスケットボールの試合の状況は常に変化し続ける。
    あらゆる変化に対応するための能力がアダプタビリティ。
    バスケットボールにとって最も重要なコーディネーション能力。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re100 – ディフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】コンバージョンからオフェンスへ移行

    【スキル体系】コンバージョンからオフェンスへ移行

    リバウンドボールを獲得した瞬間、コンバージョン(攻守切替)の終わりと同時にオフェンス開始となります。
    速攻で点を取ろうと焦ってミスしてしまっては、チームみんなで頑張ったディフェンス、リバウンドが全て無駄となってしまいます。

    スキル体系図

    解説

     アウトレットパス

    リバウンドボール獲得後、ファストブレイクにつなげるために素早く見方にパスを出し、オフェンスを開始する。
    そのために、以下のことが重要。
    ・リバウンドキャッチでジャンプしている状態で、パスする見方の動きを予測する。
    ・着地と同時に外側へフロントターン。または、空中で外側を向きながら着地する。

     両手パス

    リバウンドボール獲得直後は、選手が密集している状態で、相手選手からプレッシャーをかけられる可能性が高い。
    片手のパスでは、カットされそうな場合に咄嗟に止めることができない。
    両手を使って確実なパスを行う。

     レシーバーとの連携

    リバウンダーにプレッシャーがかかり、パスコースが塞がれている場合。
    パスを受ける味方選手ががエンドラインとの間を通るようにして動き、パスをもらいに行く。

     パスを受ける位置

    原則として、リバウンドボールを取った、サイドレーンのフリースローラインの延長線上付近にパスを出す。
    ディフェンスは、特殊な場合を除きミドルレーンを通って戻る。
    サイドレーンにはスペースがあることが多いため。

     ドリブルで抜け出す

    リバウンダーにプレッシャーがかかり、パスコースが塞がれている場合。
    ドリブルが得意なら、ドリブルで相手選手を抜き去り、そのままミドルマンとしてボール運ぶことも。

     低いドリブル

    リバウンドボール獲得直後は、選手が密集している状態。
    ドリブルを行う場合には、なるべくカットされないよう低いドリブルで密集地帯を切り抜ける。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re100 – ディフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】リバウンドボール獲得(ディフェンスリバウンド)

    【スキル体系】リバウンドボール獲得(ディフェンスリバウンド)

    相手を身体で押さえながら、同時にボールの行方を予測しながら、タイミングを合わせてボールに飛びつく。
    リバウンドは、多くのことを同時にこなす技術が必要となります。

    スキル体系図

    解説

     ルーズボールに対する粘り強さ

    リバウンドボールに相手が先に触れたとしても諦めてはいけない。
    キャッチの瞬間、ボールを下ろした時など、ボールを奪うチャンスはいくらでもある。
    相手がボールコントロールを開始したとしても、プレッシャーをかけ続けることも必要。

     ジャンピング

    やみくもにジャンプしてもボールは取れない。
    ボールの位置を認識して、タイミング良くジャンプすることが重要。
    最高到達点でボールをキャッチできるようにジャンプする。

     当たり負けしないスタンス

    相手との競り合いとなるので、ジャンプ前、ジャンプ後に足をしっかりと広げ、身体を安定させることが重要。

     低い姿勢からのジャンプ

    ボックスアウトで、相手と体を密着させた状態からジャンプを行う必要がある。
    相手と競り合っているときには、重心を低く膝を曲げた状態。
    ジャンプするために一旦状態を起こしてしまうと、相手に押し負けてしまう。
    膝を曲げた状態から、そのままジャンプする必要がある。
    これは、練習しなければ習得できない体の使い方である。

     身長

    リバウンドボールは上から飛来してくるものなので、身長の高い選手ほど有利であるのことは間違いない。
    しかし、ジャンプ力、知識、技術、戦術で十分にカバーすることが可能。

     ジャンプ力

    最高到達点が高ければ、長身者と競り合うことができる。
    日頃からジャンプ力を高めるトレーニングが必要。

     体幹

    ブロックアウトで相手選手と競り合っているとき、空中でボールをキャッチする際のバランスなど、日頃からの体幹トレーニングが効果を発揮する。

     キャッチング/ 両手キャッチ

    空中でボールをキャッチする。
    ボールの北半球を両手で同時に横からしっかり掴むことが重要。
    どうしても両手で掴めないときは、片手で巻き込むように引き寄せる。

     ボールの軌跡を予測

    ボールの軌跡を予測することが、リバウンドに最適なポジションを占めることや、タイミング良くボールをキャッチすることにつながる。
    シュートの瞬間、リバウンドに最適な位置や落ちる場所を予測するなど、普段の練習から観察して考える癖をつけることが重要。

     シュートの角度による落下点

    ウィングからのシュートは7割は反対側へ落ちる。
    正面からのシュートは正面へ落ちる可能性が高い。
    コーナーからのシュートは、手前、奥側、正面から落ちる場所が分散しやすい傾向がある。

     シュートの距離による落下点

    シュートした距離の2分の1程度の場所に落ちる可能性が高い。

     ボールのスピンによる落下点

    スピンがかかっているボールほど近くに落ちる。

     シュートのアーチによる落下点

    アーチが高ければ近くに落ちる。

     シューターの能力

    能力が高ければ近くに落ちる可能性が高い。
    能力が低ければエアボールの可能性もあり予測が難しくなる。

     ボールキープ

    キャッチしたら即座にあごの下でキープする。

     あご下でボールキープ

    ボールキープの高さはあごの下。
    腹まで下げると下から狙われる可能性があるので注意。
    肘を肩の高さに張る。手首は曲げた状態で指先は上に向けて、ボールを横から掴んでいる状態とする。
    ボールを奪われないように両肩の間でボールを動かす。
    肘が相手プレイヤーに当たらないように十分に注意する。

     タップアウト

    ボールをキャッチできない場合、味方の手に渡るようにタップする。

     関係者の位置関係の把握

    ジャンプしている状態でも、自分と味方の位置を瞬時に判断することが重要。

     オリエンテーション(定位)

    バスケットボールの基礎となる、コーディネーション能力の一つ。
    時間と空間の関係を認識する感覚。
    リバウンドでは、自分や相手の位置関係、頭上から飛来してくるボールの位置関係、これらを正確に把握する能力が必要となる。

     ルーズボール

    リバウンドと同様、コンバージョン(攻守切替)のひとつ。
    リバウンドはリングに近いことでディフェンスが圧倒的に有利だが、ルーズボールはオフェンス、ディフェンス関係無く互角である。
    ルーズボールは絶対相手に渡さないという気持ちが重要。

     床に滑り込んで取る

    ルーズボールはお腹から床に滑り込んで取ることが効果的。
    怪我しないよう、膝を曲げて上半身を床に近づけてから滑り込むのが良い。
    繰り返し練習するものではないが、一度は試して感覚を掴んで置くのが良い。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re100 – ディフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】リバウンドポジションの占有(ディフェンスリバウンド)

    【スキル体系】リバウンドポジションの占有(ディフェンスリバウンド)

    リバウンドの中でも、特にディフェンスリバウンドは重要です。
    ディフェンスリバウンドが取れないと、相手にシュートを決められるまでオフェンスの番が回ってこないこととなり、試合が成り立たなくなってしまいます。
    ディフェンスは、オフェンスよりもゴールに近い位置に居ることが多いため、本来リバウンドはディフェンスに有利ですので、確実にリバウンドボールを獲得することが必要となります。

    スキル体系図

    解説

     痛みに堪える忍耐力

    ゴール下のポジション争いは、まるで格闘技である。
    身体接触によるちょっとした痛みにも動じない忍耐力が必要。

     ボックスアウト

    1人ひとりがマークマンに対して壁を作る技術をブロックアウトという。
    このブロックアウトをチーム全体で連携して行い、チームとしてリバウンドボールを獲得するためのエリアを占める技術をボックスアウトという。

     ヒット

    ブロックアウトを行うための第1歩。
    マークマンに詰め寄り相手の体に腕で触れることで動きを止める。
    ボールの行方も同時に確認する必要があるので、半身で相手の体に触れ、顔はボールへ向ける。

     アームバー

    肘を曲げて、前腕部が胸の前で床と並行になるようにし、相手に軽く触れるようにすること。
    リバウンドの場面では、ヒットする際にアームバーを相手の身体に密着させて捕まえる。

     ターン

    ヒットした状態から、振り切ろうとする相手選手の動きに合わせて、ターンを行うことで背中を密着させる。

     フロントターン

    場面に応じてターンを使い分ける。

    フロントターンを用いる場面は以下の通り。
    ・ディフェンスがマークマンに正対してゴールライン状に位置しているとき。
    ・オフェンスがミドルライン側からリバウンドに入ろうとしているとき。

    ただし、原則に固執しすぎると選手の対応力が育たない。
    重要なのは3歩以内に相手を封じ込めること。

     リバースターン

    場面に応じてターンを使い分ける。

    リバースターンを用いる場面は以下の通り。
    ・エンドライン側からリバウンドに入ろうとしているとき。

    ただし、原則に固執しすぎると選手の対応力が育たない。
    重要なのは3歩以内に相手を封じ込めること。

     ブロックアウト

    ブロックアウトとは、1人ひとりが相手に対して壁を作る技術。
    背中を相手の胸に密着させオフェンスの動きを封じる。

     接触しながらスライド

    ブロックアウトで背中が相手に密着している状態から、動きに合わせて左右にスライドする。

     ハンズアップ

    リバウンドボールは上から飛来してくるもの。
    リバウンド争いをおこなっている間、常にハンズアップして、相手より高い空間を占有しておくことが重要。

     ディファレンシング(識別)

    バスケットボールの基礎となるコーディネーション能力の一つ。
    力に強弱を付ける能力のことを言う。
    ブロックアウトを行っている最中、侵入しようとする相手に対して同等の力加減で押し返す必要がある。
    強すぎてはファウルになってしまうし、弱すぎると簡単に中に入り込まれてしまう。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re100 – ディフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】コンバージョン発生を認識(ディフェンスリバウンド)

    【スキル体系】コンバージョン発生を認識(ディフェンスリバウンド)

    バスケットボールは、オフェンス(攻撃)とディフェンス(守備)が目まぐるしく切り替わるスポーツです。
    オフェンスからディフェンスへ、ディフェンスからオフェンスへ、この切り替わりのことをコンバージョンと呼びます。
    コンバージョン(conversion)とは、英語で「〜からの変化、転換、変化」という意味。
    リバウンドは、試合中に発生する最も多いコンバージョン。
    勝敗を左右する大事な要素となります。

    スキル体系図

    解説

     攻守切替の共有

    マークマンがシュートを打ったら、周りの選手にコンバージョン(攻守切替)が発生したことを伝える。
    試合をプレイしている選手はもちろんだが、試合を見ているベンチも声をかけることで協力することが可能。

     攻守切替の認識と伝達

    周りの声や視覚でコンバージョン(攻守切替)を認識し、素早くリバウンドの体勢に入る。
    図中には載せていないが、「リアクション(反応)」のコーディネーション能力が重要となる。

     大きな声を出す

    コンバージョン発生を味方選手に伝えるためには、声を出すことが効果的。
    シュートが打たれたことを声で知らせ、みんなでリバウンドの体勢に入る。

     マークマンを捕らえる

    リバウンド体勢に入ったら真っ先に行うことは、素早く自分のマークマンを認識して、ブロックアウトを行うために距離を詰めること。
    ヘルプポジションなど、マークマンから離れている場合は特に素早い動作が必要となる。

     関係者の位置関係の把握

    相手や味方の位置に応じて、自分の役割を瞬時に判断することが重要。
    例えば、自分のマークマンがセーフティのためにゴールから遠ざかったいる場合には、マークマンを捕らえる必要はない。
    そのままリバウンドに参加する必要がある。

     相手の動きを予測

    リバウンドボールを獲得することが目的なので、常にマークマンを視界で捉えていることは難しい。
    相手に触れることで位置を確認するのは効果的だが、それだけでは不十分。
    相手の動きを予測して封じ込めることが重要。

     セーフティの見極め

    マークマンがセーフティに行った場合、ボックスアウトを行う必要はない。
    ボックスアウト不要であることを素早く見極めリバウンドに参加することで、人数的に有利な状況でリバウンド争いに臨むことができる。
    ミニバスでは、何も考えずにマークマンに付いて行ってしまう可能性が高い。
    相手の戦術をしっかり理解して動くことが重要。
    目的はボックスアウトを行うことではなく、リバウンドボールを獲得すること。
    ボックスアウトはそのための手段。

     試合展開に応じた対応

    試合展開に応じて、セーフティもオフェンスリバウンドに参加させるという賭けに出ることも考えられる。
    試合展開を把握して備えておかなければ、簡単にオフェンスリバウンドを取られてしまうことも考えられる。
    相手のリスクを逆手に取り、カウンターの速攻が成功しやすいということも念頭に置いておく。

     優秀な相手選手の封じ込め

    相手に優秀なリバウンダーがいる場合には、チームの戦略として、リバウンドを取ることよりも取らせないことに専念するという選択肢もある。
    リバウンドに参加せず、優秀なリバウンダーを締め出すことに専念するなど。
    1人で無理なら、2人付けるという選択も。
    ただし、ミニバスでは、マンツーマンが原則。
    リバウンドの瞬間だけ異なるマークマンに付くというのは、難易度が高いように思う。

     ファウル数による駆け引き

    パーソナルファウルを4回している相手選手は、積極的にリバウンドに絡む可能性が低くなる。
    その選手をマークしているディフェンダーは、リバウンドボールを獲得できる可能性が高くなることを意味する。
    ファウル数も把握して駆け引きをさせる作戦も。

     オリエンテーション(定位)

    バスケットボールの基礎となる、コーディネーション能力の一つ。
    時間と空間の関係を認識する感覚。
    リバウンドでは、自分や相手の位置関係、頭上から飛来してくるボールの位置関係、これらを正確に把握する能力が必要となる。

     アダプタビリティ(変換)

    バスケットボールの基礎となるコーディネーション能力の中でも、アダプタビリディは最も重要な能力。
    相手の動きに対応する能力のことを言う。
    リバウンドを取ろうとゴールに近づいて来る相手選手の動きを予測し、適切な対応を行う能力が必要となる。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re100 – ディフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】ディフェンスリバウンド基本

    【スキル体系】ディフェンスリバウンド基本

    ディフェンスリバウンド全体に影響を与える基本要素について解説します。

    スキル体系図

    解説

     ディフェンスリバウンドの重要性

    例えば相手の打つシュート確率を50%とする。
    1回のシュートの期待値は、フィールドゴールが2点なので「2.0点×50%=1.0」。
    ディフェンスリバウンドを取れないということは、相手にオフェンスリバウンドを取られてしまうということ。
    オフェンスリバウンドを取った相手は、期待値1.0の攻撃をもう再び繰り返すことができる。
    その場合、期待値は「1.0×2回=2.0」と2倍に跳ね上がってしまう。

    このように、ディフェンスリバウンドは、相手との点差を産む非常に重要な要素。
    ディフェンスリバウンドが取れないと、試合が成立しなくなってしまう。
    まさに「リバウンドを制するチームはゲームを制する」である。

    https://oziii18.com/basket/basic/rebound/

     リバウンドへの強い意欲

    何が何でも自分がボールを取るという強い意志が必要。
    誰かが取るだろうと人任せにせず、積極的に自分で取るという気持ちが必要。
    ブロックアウトすることだけに満足してしまい、ボールを取ることを忘れてはならない。

    上位の記事

    【ミニバス指導】スキル体系図
    【スキル体系】Re100 – ディフェンスリバウンド

    スキル体系図の見方

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 概要とフォーマット

    参考文献

    【ミニバス指導】スキル体系図 – 参考文献

  • 【スキル体系】ディフェンスリバウンド

    【スキル体系】ディフェンスリバウンド

    ディフェンスリバウンドのスキル体系図です。
    ディフェンスリバウンド習得に必要となる、スキル要素の関連を図示しています。
    各要素の詳しい説明は、記事下部のリンク先を参照ください。

    スキル体系図

    解説

     ディフェンスリバウンドの基本

    https://oziii18.com/basket/skill/re101/

     コンバージョン開始を認識

    https://oziii18.com/basket/skill/re102/

     リバウンドポジションの占有

    https://oziii18.com/basket/skill/re103/

     リバウンドボール獲得

    https://oziii18.com/basket/skill/re104/

     コンバージョンからオフェンスへ移行

    https://oziii18.com/basket/skill/re105/

    上位の記事

    【ミニバス指導】育成年代で習得すべきスキル体系図一覧