月: 2022年3月

  • 【ミニバス指導】練習計画 – スキル項目分解の実践

    【ミニバス指導】練習計画 – スキル項目分解の実践

    前回の記事では、練習計画の作成において、スキル項目を分解することの必要性について書いました。

    【ミニバス指導】練習計画 – スキル項目分解の必要性

    今回は、具体的な例を挙げて実際に項目を分解していきたいと思います。

    はじめに

    今回、具体的な例を挙げて、実際にスキル項目を分解していきます。

    練習計画を立てるための手順で言うと、以下の赤点線部分です。


    チームスローガンを達成するにあたり「選手に学んでほしい項目」は色々列挙できると思いますが、その中で1つ

    ディフェンスリバウンドを死守する

    を例として取り上げて、詳しく見ていきたいと思います。

    ちなみに、リバウンドの大切さについては、以下の記事でも過去に取り上げていました。
    リバウンドを制するものはゲームを制するのか?

    スキル項目分解の実践

    「ディフェンスリバウンドを死守する」を子どもたちに徹底させたいとして、「ディフェンスリバウンド死守しなさい!」って言うだけでは難しいですね。
    どうすれば徹底できるのか?それを知るためにも、スキルを分解して詳しく掘り下げることが効果的であると考えます。
    以下に分解していきます。

    攻守切替の判断

    リバウンドは、必ず攻守の切り替わり(コンバージョン)の時に起こるイベントだと言えます。
    ディフェンスリバウンドならば、ディフェンスからオフェンスに切り替わるという局面で発生します。

    私がミニバスの現場でよく思うこととして、この切り替りが苦手だということがあります。
    リバウンドをせっかくとったのに、速攻開始までが遅い。
    リバウンド以外でも、ミスをして相手にボール取られたというのに、ディフェンスに戻るのが遅い。
    などなど。

    ディフェンスリバウンドと取るために、一番最初に必要となるスキルは「攻守切替の判断」であると思います。

    攻守切替の判断 → トーク

    相手の攻撃が終わったという攻守切替の判断をするために、相手がシュートを打ったことをいち早く気付く必要があります。
    マークマンがシュートを打ったならば簡単ですが、常時ボールを見ているとは限りません。
    ボールを見ていなくてもシュートを打ったことに気付くためには、声をかけ合うこと「トーク」が必要となります。
    相手のシュートに一番最初に気付いた人が声をかけて、全員が一斉にリバウンドの体勢となる。
    「声を出すこと」バスケットスキルではないところに関連してきました。面白いですね。
    チームの決まりごとに「声」を入れていることが、ここでも生きてきます。

    攻守切替の判断 → リアクション

    相手のシュートに気付いても、味方の声を聞いたとしても、反応が遅かったらリバウンドへの対応が遅れてしまいます。
    何かに反応するということは、バスケット土台となるコーディネーション能力のひとつ「リアクション」です。
    逆に捉えると、「リアクション」を鍛えることは、攻守切替にも効果があるということが分かります。
    コーディネーション能力については、いつか記事を書く予定です。

    ボックスアウト

    攻守切替の判断をして、リバウンドの体勢に入ったら、次に行うことは「ボックスアウト」です。
    マークマンを背中で締め出し、リバウンドの取りやすいポジションを確保する技術です。
    指導教本によると、ボックスアウト以外に「チェック&ゴー」というスキルもあるとのことです。
    マークマンを一瞬だけ体で捕らえて、すぐにボールに飛びつくという技です。
    どちらを採用するかはコーチ次第。私はボックスアウトを採用しています。

    ボックスアウト → ヒット

    ボックスアウトも更に分解が可能です。
    まずはマークマンのところまで行きコンタクトする「ヒット」を行います。
    マークマンに半身になって、片方を腕を当てる動作となります。
    相手がシュートを打ったら、すぐにボールに飛びつくのではなく、相手にポジションを渡さないことが最優先です。

    ボックスアウト → ターン

    ヒットでマークマンに腕を当てた状態で、ボールの行方を見ます。
    マークマンもリバウンドを取りたいので、ヒットした腕を振り切ってゴールに近づいて来ようとするはずです。
    その動きに合わせてターン。背中で相手をとおせんぼ。
    ターンの仕方も状況に応じて、フロントターン、リバースターンの2種類の技術があります。

    ボックスアウト → ブロックアウト

    ターンしてマークマンを背中で背負ったら、マークマンの動きに合わせて、とおせんぼし続けます。
    この辺の用語が書籍によってバラバラなのですが、マークマンを締め出すということで「ブロックアウト」としました。

    ジャンプ

    ボックスアウトしながら、ボールの行方からは目を離しません。
    ボールが落ちてきたら、タイミングを合わせて飛びつきます。
    ボールに飛びつくリジャンプも、練習して身に付くスキルだと思います。
    ジャンプのタイミング、連続してジャンプできる脚力など、小学生には簡単ではありません。

    リバウンドキャッチ

    ジャンプして空中でキャッチします。
    キャッチのスキルも両手キャッチ、片手キャッチと2種類があります。
    JBA公式テキストにも、片手キャッチは14歳以降に分類されていますし、ミニバスの年代は両手としています。

    アウトレットパス or ドリブル で密集地帯を脱する

    ここまで来てやっとリバウンドを取ることができました。でも、これで終わりではありません。
    味方にパスを出すか、パスする相手がいなければドリブルで、密集地帯を脱する必要があります。
    ここまでやって無事、オフェンスに切り替わることができました。

    まとめ

    ここまで上げたスキルを相関図にまとめてみます。

    「ディフェンスリバウンドを死守する」のスキル要素分解

    「ディフェンスリバウンドを死守する」という項目1つを取ってみても、分解してみることで多くのスキル要素が含まれていることが分かりました。
    ここまで分解することで、どのような練習に取り組むべきかが明確に分かります。

    今回は、例として「ディフェンスリバウンドを死守する」の1つだけを取り上げましたが、列挙した「選手に学んでほしい項目」の全てにおいて分解作業を行うことで、チームに必要なスキルのリストが出来上がります。
    このリストが、ミニバスの年代で習得すべきスキルのどこまでカバーできているのか?についても、確認することが可能となります。
    カバーできていないスキルについては、中学校以降で良いとするか、小学校でやるべき項目のピックアップ洩れなのか、そういった検証も可能となります。

    そもそも、ミニバスの年代で習得すべきスキルって何なのでしょう?
    次回は、このテーマで書いていきます。

    最後までお読み頂きありがとうございました。
    それではまた!

  • 【ミニバス指導】練習計画 – スキル項目分解の必要性

    【ミニバス指導】練習計画 – スキル項目分解の必要性

    ミニバス指導における練習計画の作成について、今までコーチの立場で学んだ内容を記事にまとめてきました。
    今回は、必要項目の体系図を作成するために追加した手順「項目を分解して関連を定義」について、なぜ必要なのか詳しく書いてみようと思います。

    はじめに

    ミニバス指導における練習計画の作成について書いてきた、今まで記事は以下の通りです。

    【ミニバス指導】練習計画の大切さ
    【ミニバス指導】練習計画を立てるための手順
    【ミニバス指導】練習計画 – 選手に学んでほしい項目の列挙
    【ミニバス指導】溢れる情報から最適なものを選択することがコーチの役割

    今回は、手順をしてまとめた下図の赤点線箇所「項目を分解して関連を定義」について書きます。

    「項目を分解して関連を定義」は、選手に学んでほしい項目を列挙するにあたり、「どのような粒度で洗い出せば良いのか?」その疑問を解消するために登場させた要素でした。
    なぜ、スキル項目の分解が必要なのか?について、考えを今一度整理しておきます。

    いつかやらないとダメだから

    バスケットボール指導教本に紹介されている練習計画立案の手順では、下図のような洗い出し例が載っていました。

    ここから1つ抜き出して「リバウンドからファストブレイク」。

    チームにとって重要な項目だとは思いますが、ちょっと項目としてはざっくりし過ぎるのではと感じました。
    「リバウンドからファストブレイク」をチームとして達成するまでには、多くのスキル習得が必要となるはずです。

    長期→中期→週単位→日単位と具体化していく練習計画作成手順のどこかで、習得スキルの分解が必ず必要となると思いました。
    いつか必要になるのなら、洗い出しの段階でやっておいた方が良い。との考えです。

    細かいことは気にせず列挙できる

    分解という手順があることで、洗い出しの段階で粒度を気にする必要がなくなる。というメリットがあると思います。

    チームとして「ディフェンスリバウンドを死守したい」と思って挙げても良いです。
    「そもそもまともにジャンプできないんだよ。今の子どもは!」って「リバウンドジャンプ」って超基礎的なスキルを挙げても良い訳です。

    分解することで、最終的に「リバウンドジャンプ」という項目が複数出てきたら、重複を除去して1つにすれば良いだけです。

    各年代で適切な粒度がある

    指導教本に載っている練習計画を立てる手順は、高校バスケを例としています。

    そのため、超基礎的なスキル項目は習得済みであることが前提であり、自ずと列挙する項目の粒度は大きくなるのだと思います。
    高校になって「両足ストップ」とか「ストライドストップ」とか洗い出していたら、練習計画だけで日が暮れますよね。

    ミニバスはミニバス、高校は高校、選手のレベル、ゴールが異なります。
    それぞれの年代で適切な計画の立て方があるのだと思います。

    ミニバスだからこそ項目の分解が必要

    ミニバスの場合、ほとんどの子どもたちが、バスケットボールというスポーツを初めて経験することとなります。
    スタートが全くの「ゼロ」です。
    これが中学、高校といった他の年代と大きく違うところだと思います。

    ゼロからスタートして、6年生の最後には、ある程度まともなバスケットができる状態になる訳ですから、それはもう急成長。
    ドラクエだとしたら、レベルの上がりやすい序盤。
    もしも、この時期に、はぐれメタルを倒すことに成功したら、レベルアップ音鳴りまくりです。

    いくらレベルアップ音鳴りまくりでも、職業が「あそびにん」だったらもったいないですね。
    この急成長の時期、何を習得させるかが非常に大事であり、コーチとしては責任重大だと思います。
    「ゼロ」からある程度のバスケットになるまでの、スキル体系を定義する訳ですから、細かく分解が必要になることは当然だと思います。

    中学以降へスムーズにつなぐために

    項目の分解を行うことで、習得が必要な項目を把握することが可能となります。
    しかし、洗い出したスキルを頭から全て習得していくには時間は足りません。
    今はコロナ禍ですので、更に練習時間も制約されてしまっています。

    習得スキルを明確にすることで、小学校でどこまで習得したのか?も明確にすることができると思います。
    中学にバトンタッチするとき「ここまでやったから、あとはヨロシク!」って明確に言えるようになるはず。

    小学校バスケの最大のミッションは、「将来につなぐこと」だと思っています。
    小学校でいくら凄い選手でも、チームが強くても、中学行ってバスケを続けてくれなかったら意味がありません。

    練習計画を立てることは、こういうところにも繋がってくると思いました。

    おわりに

    今回は「項目を分解して関連を定義」の前置きだけで終わってしまいました。
    次回は、具体的な例を挙げて、実際に項目を分解していきたいと思います。

    最後までお読み頂きありがとうございました。
    それではまた!

  • 八戸の定番珍味「なかよし」はB級品がうまい!

    八戸の定番珍味「なかよし」はB級品がうまい!

    こんばんは!
    今日も地元の小ネタでいきます。

    八戸の珍味で、チーズとイカがハーモニーを奏でているものと言えば…
    そう、花万食品の「なかよし」ですね!

    イカにチーズが挟まっていて、食べ出すと止まらなくなるやつ。
    小さい頃から好きでした。
    私の中の「チーズとイカのハーモニーランキング」では、多分30年以上ずっと1位だと思います。

    もはや八戸のお土産の定番。
    私も県外の知り合いによくあげたりもしています。

    先日、家の冷蔵庫に、見慣れない「なかよし」が入っていました。
    これです。

    形バラバラ!ミチっと袋に入っている!
    「なかよし」と言えば、あの細長くて、1個1個袋に入ってるやつしか見たこと無い。

    出してみると、こんな感じ。
    大きいのもあれば、小さいのもある。切れめ斜めだったり。
    こんなにバラバラだと、ハーモニーが無事か心配になります。

    ヨメに尋ねると、なんと、花万食品から直接買ってきたB級品とのことでした。
    製造工程で出る切れ端を袋詰めしたもので、形は悪いが味はそのまま。とのこと。

    実際に食べてみると…

    自分的にはこっちの方がいいかも!
    形バラバラなのが、逆にいい!
    チーズが多めだったり、イカ多めだったり、いろんな味が楽しめて、普通のよりも美味しく感じる!
    そして、1個1個袋を開ける必要が無し!すごく楽ちん。
    更に、安い!
    自分的には良いこと尽くめでした。

    「花万食品の近くに住んでて良かった〜」と、ゴッツリしながらホームページ見たら、なんとありました!
    このB級品、花万食品のホームページから買えるんですね。
    なかよしB級品 [ポイント付与対象外]

    リンク先の写真には「崩れても美味しいハーモニー」って書いてました。
    自分的には、崩れてた方がハーモニー強めでした。

    地元のことなのに、知らないこと多いです。
    もはや県外出身のヨメの方が八戸に詳しくなっている。

    最後までお読み頂きありがとうございました。
    だばまんず!

    花万食品 なかよしB級品 プロセスチーズ220g

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  • 食べるスタミナ源たれ!?

    食べるスタミナ源たれ!?

    こんばんは!
    いつもバスケネタ中心ですが、たまに地元の小ネタを挟みます。

    知らなかった…
    源たれの食べるバージョン出てるなんて!

    長年お付き合いのある東京の友人から聞いて知りました。
    もはや全国的に有名となったスタミナ源たれ
    八戸近隣の十和田市にある、上北農産加工が販売している焼肉のたれです。
    なんとその食べるバージョンがあるとのこと。

    これです。
    食べるスタミナ源たれ 110g

    近くのスーパー行ったら売ってました!

    食べるラー油が一時期マイブームでしたが、見た目はあんな感じ。
    味は源たれを濃縮した感じで、ごはんにピッタリ!
    源たれ自体が元々ご飯に合いますからね。美味しかったです。

    ちなみに、源たれですが、改めてホームページを見てみると、こんな種類あるの!?驚きです。
    塩、ソフト、ゴールドの他に、ポン酢風なんてのもあるんですね。

    私は、標準バージョンの他に「スタミナ源塩焼のたれ 380g」 が大好物です。
    これ、お湯に溶かすだけで、最高のスープになるんですよね。おすすめです。

    今回はちょっと短いですけど、最後までお読み頂きありがとうございました。
    それではまた!

    上北農産 食べるスタミナ源たれ110g

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  • 【ミニバス指導】溢れる情報から最適なものを選択することがコーチの役割

    【ミニバス指導】溢れる情報から最適なものを選択することがコーチの役割

    ミニバスチームを運営する上で、練習計画の大切さを勉強してきました。
    現在、自身の経験や、書籍、周りの方々からの指導など、あらゆる情報の中から必要なものを列挙するという作業を行っています。
    この作業を行っていて思うこと。世の中情報で溢れかえっている!
    溢れかえった情報をどう処理するのかが、非常に重要だと思いました。
    この後のためにも、考えを一度整理しておきたいと思います。

    はじめに

    練習計画について、今まで以下の通り学んだことを書いて来ました。

    【ミニバス指導】練習計画の大切さ
    【ミニバス指導】練習計画を立てるための手順
    【ミニバス指導】練習計画 – 選手に学んでほしい項目の列挙

    学んだ結果をまとめた、最新の図は以下の通りです。

    練習計画を立てるための手順 Rev.2

    前回の記事では、新たな要素「項目を分解して関連を定義」を追加することで、全体的に納得のいく手順になりました。

    今回は、「項目を分解して関連を定義」の部分を掘り下げようと思っていましたが、その前に「選手に学んで欲しい項目を列挙」を実践するにあたって考えたことを書いていきます。

    世の中バスケ指導に関する情報が溢れかえっている

    選手に学んで欲しい項目を列挙するため、以下の主に以下の情報源を基に洗い出しを進めています。

    • 過去のミニバス指導の経験でアウトプットしてきたスローガンや決まりごと、月間テーマ、練習メニューを振り返る。
    • バスケットボール指導教本、バスケットボールの教科書など、普段参考にしている数々の書籍を読み返す。
    • JBAホームページに公開されている習熟度別指導内容のスキル一覧を参照。
    • JBAで出している動画教材や、有名指導者の方が出しているDVD教材。
    • 普段参考にさせて頂いている、有名指導者の方のブログやYouTubeチャンネルなどを参照。

    学んで欲しい項目を列挙するというアウトプットを前提として、改めて情報収集に励んでいます。
    この作業をやっていて、つくづく思うこと。

    世の中バスケ指導に関する情報が溢れかえっている!

    グーグル先生にちょっと尋ねただけで、星の数ほどの情報を提示してくれます。
    いつも見ている情報以外にも、こんなのもありますよって。
    知らなかった有名指導者のブログとか見つけてしまって、しばらく見入ってしまったり。

    見るモノ全てが、本当にその通りだ。子どもたちにやらせたら絶対上達するなぁと思えてしまう。
    そりゃそうですよね。有名で実績のある指導者の方々が、実際に効果のあった情報を流している訳ですから。
    多分、何をやっても一定の効果はあると思います。

    ネットや書籍など有名な方が発信した情報でなくても、身近なコーチ間の会話でも「確かにいい取り組みだ。うちも取り入れよう。」など、その都度思ってしまいます。
    情報を提供頂ける方々も、みんな自分がやってみて効果があった生の声ですから、とても貴重な情報です。

    本当に便利な世の中になったものです。
    書籍も電子書籍で安く、読みやすくなり、読書の効率も上がりました。
    ネット上には無償かつ有益な情報が膨大に転がっています。
    LINE、Twitter、FaceBookなどSNSの普及により、指導者間のコミュニケーションも簡単に取れるようになりました。

    やる気さえあれば、誰でも簡単に収集可能な情報の海。
    情報の海に呑まれて溺れてしまうのか、波を捕まえて乗りこなすのか。
    膨大な情報をどう扱うか?がカギになるということは言うまでも無いと思います。

    優秀なコーチとは?

    「溢れる情報をどう扱うか?」について、私が参考にしている書籍の中に良い記述がありました。
    「バスケットボールの教科書 1巻 技術を再定義する」鈴木 和良 著 。
    全4巻の中の一番最初に、優秀なコーチが以下の通り定義されています。

    一昔前の優秀なコーチとは、情報を「知っている」こと。
    現在の優秀なコーチとは、溢れる情報の中から最適なものを「選択できる」こと。

    「バスケットボールの教科書 1巻 技術を再定義する」鈴木 和良 著 の中から抜粋して要約

    本当にその通りだなぁと、練習計画を立てる作業を行っていて改めて思いました。

    溢れる情報は全て正しいはずで、何をやっても一定の効果は得られるはず。
    しかし、得た情報を全て試すことは到底不可能です。
    時間は有限だからです。

    有限の時間で、何を行うのか?
    「スローガン」や「チーム・選手の状況把握」から、最適なものを選択することがコーチの腕の見せ所とのことです。

    やっぱり練習計画は重要

    溢れる情報の中から最適なものを選択できることが優秀なコーチとのことでした。

    最適なものを選択するためには、「スローガン」、「チーム・選手の状況把握」が必要です。
    まさしく、今取り組んでいる練習計画ですね。

    つまり、最適な情報を選択できる優秀なコーチは、明確な練習計画を持っているということ。
    ますます練習計画は重要であることが分かりました。

    更に思ったこと。
    無数にある情報を闇雲にインプットしまくるのも、時間は有限であることを考えると得策じゃないと思いました。
    練習計画でチームや選手に必要なことが明確になっていれば、インプットの段階でフィルタリングすることも可能と思いました。
    極端な話、マンツーマンディフェンスしかやらないと決まっているチームなのに、ゾーンディフェンスの情報をいくら収集したって役に立ちませんからね。

    おわりに

    バスケ指導に関して世の中に溢れる情報。
    チームや選手にとって最適なものを選択することがコーチとして大切であることを再認識しました。

    そして、最適なものを選択するための判断基準しても、練習計画が重要であることが分かりました。
    引き続き、頑張っていきます。

    最後までお読み頂きありがとうございました。
    それではまた!

  • 【ミニバス指導】練習計画 – 選手に学んでほしい項目の列挙

    【ミニバス指導】練習計画 – 選手に学んでほしい項目の列挙

    前回の記事で、練習計画を立てるための手順について、学習した内容を図にまとめ理解を深めました。
    練習計画を立てるための1つ目の手順「選手に学んでほしい項目の列挙」を実践してみると、新たな疑問が湧いて来ました。
    それは、どれくらいの粒度(細かさ)で列挙していけばいいのか?
    今回は、これについて考えてみたいと思います。

    はじめに

    練習計画の立て方に関して、以下2つの記事を紹介しました。

    【ミニバス指導】練習計画の大切さ
    【ミニバス指導】練習計画を立てるための手順

    バスケットボール指導教本などの書籍で学んだ、練習計画の大切さ、練習計画を立てるための手順を、自分なりに1枚の図にまとめることで理解を深めることができました。
    今回は、下図の赤点線で囲んだ箇所、「選手に学んでほしい項目の列挙」について考えていきます。

    練習計画を立てるための手順

    どれぐらいの粒度で列挙すれば良い?

    前回の記事 【ミニバス指導】練習計画を立てるための手順 で、新たに湧いた疑問。
    それは、「どれくらいの粒度(細かさ)で列挙していけばいいのか?」でした。

    選手に学んでほしい項目は、ちょっと考えただけでも、どんどん出てきそうに思えます。
    それらを全部列挙して、優先度付けて、練習ドリルに落とし込んで、マイルストーンを決めて取り組んで、選手やチームの状態もちゃんと把握して、時には練習計画を見直ししたり、練習の難易度調整したり。
    こんな感じでやっていけば、きっとチームは強くなるはず!
    よし、どんどん列挙しまくろう!

    バスケットボール指導教本の例

    列挙するにあたって、自身の経験だけでは不十分なので、書籍や動画教材、インターネット、他コーチからのアドバイスなど、広く情報収集する必要があるとのことでした。
    確かに、どんな感じで挙げたら良いかイメージを掴むため、バスケットボール指導教本に載っている例を見てみようと思います。

    選手に学んで欲しい項目の例

    1行目、チームオフェンスの項目として「リバウンドからファストブレイク」とありました。
    ちょうど私のチームでも特徴にしたいと考えていた項目。
    間違いなく優先度は「M: Must」になるはず。
    他にもバスケットのスキルだけでなく、人間性、精神面に関わる項目もありますね。

    いや、ちょっと待って。こんなざっくりで良いの?
    「リバウンドからのファストブレイク」って、「リバウンド」と「ファストブレイク」って2個入ってるし。

    私も「リバウンドからファストブレイク」については、ドリルを作って一連の流れを練習させてましたが、それは最後の大会に近い時期のことでした。

    「リバウンドからファストブレイク」ができるようになるために、まずはリバウンド。
    そして、リバウンドを取るためには、ボックスアウト。
    マークマンを捕らえるヒット、体を使って締め出すブロックアウト。
    ボールの飛んだ位置を瞬時に判断する能力。
    ジャンプして空中でキャッチ。
    キャッチした後のボールキープの姿勢。

    リバウンドを取ったら味方にパス。または自分でドリブル。
    リバウンドに絡まない選手は、チームの決まりに沿ったラインを走る。
    ゴールまで行けたら最高速度のドリブルからのレイアップシュート。
    などなど。

    「リバウンドからファストブレイク」に至るまでに、習得してほしい項目が大量にあります。
    もしかして、指導教本に書いている例は、中学とか高校とかもっと上の年代の話なのでは?とも思えてきました。
    リバウンドを習得するまでの細かい基礎スキルは既に習得済みという前提で。

    私のようなミニバスコーチでも、最終的には「リバウンドからファストブレイク」を習得して欲しい。
    でも、その前段階として「リバウンド」を習得して欲しい。
    更にその前段階の「リバウンドジャンプ」とか「キャッチ後の姿勢」とか超基礎的なスキルも。

    習得して欲しいことは大小いっぱいある。それをどこまで列挙すれば良いのだろう?
    これが疑問でした。

    習熟度別指導内容

    JBAのホームページに、「習熟度別指導内容」というものが公開されています。

    指導内容資料 – 1.習熟度別指導内容

    男女プレーヤーが16歳頃までに習得すべき、基本技術からプレー戦術の基礎までの内容が掲載されています。
    指導者の方に是非とも知って頂きたい考え方・内容となります。

    JBAホームページ – 習熟度別指導内容

    これを見ると、

    ①フットワーク・ボディコントロール ②ショット ③ドリブル など、全14個のグループに分かれています。
    ⑧リバウンドの項目もありました。

    リバウンドの中身を見てみると、

    R1 リバウンドの考え方とメンタリディ
    R2 リバウンド – 両手キャッチ
    R3 リバウンド – 片手キャッチ
    R4 ボックスアウト・ヒットファースト

    R22 トランジションリバウンドに飛び込む
    R23 何人入るべきかの戦略: 行くか行かないかの判断

    全23項目のスキルに分かれています。
    リバウンドの考え方から、キャッチといった基礎的なこと、そして戦略に至るまで。

    解説動画のYouTubeリンクが貼られていたり、JBAで出しているDVDテキストの参照先が書かれていたり、技術解説や練習方法を参照できるものもあります。
    解説の参照先が載っておらず、スキル名称だけ分かるものも多くありますが、育成年代で習得すべきスキルがしっかり洗い出されて分類されていること。
    練習計画を立てるにあたって貴重な情報であると思いました。

    更に、DVDテキストには、これらの1つ1つのスキル動画解説に、習得に適した年齢が定義されています。
    習熟度別指導内容と合わせて参考にすることで、ミニバスの年代で習得すべきスキルが、ある程度抽出できそうです。

    「16歳までに習得すべき技術とプレー戦術の基礎」とJBAが公開している情報ですので、これを列挙する粒度の目安として利用する他無いと思いました。

    これで列挙する粒度に関する疑問は解決したかに思えました。
    しかし、まだ半分しか解決していません。

    粒度の違う要素をどう具体化していくのか?

    指導教本に載っていた例、「リバウンドからファストブレイク」は、習得すべきスキルが多く含まれていることをお話ししました。
    更に他の例を挙げると、U12ブロック育成センターの資料に、ドリブルの項目として以下のコンセプトが記載されていました。
    「プレッシャーの強いディフェンスに対して、自滅(ファンブル)しない技術を身につける」
    「ディフェンスに対して常に攻めの姿勢を保てるように技術を磨く」

    これらはどれも、リバウンド、ファストブレイク、ドリブルなど、スキルの大きな括りについて述べているもの。
    粒度が大きいと言えると思います。

    それとは逆に、習熟度別指導内容に掲載されているスキル群。
    これも同様に習得すべき項目ではありますが、スキル要素をより細かく分割したスキルです。
    粒度が小さいと言えると思います。

    これら粒度の異なる項目をどう扱っていくべきか?
    これがもう半分の疑問となります。

    バカチョンに洗い出して計画に割り当てていった場合、具体的なドリル化の段階で、重複する練習があったりと無駄な時間を使ってしまう可能性があります。
    また、スローガンに対して、必要なスキル項目をカバーできているかの検証も難しいかもしれません。

    そこで思いついたのが、「項目を分解して関連を定義すること」

    リバウンドであれば、ボックスアウト、キャッチ、ジャンプ、ボールキープなど、洗い出したあとに細かなスキル要素に分解していきます。
    粒度の大きい「リバウンド」
    粒度の小さい「両手キャッチ」

    何も考えずに、ひたすら項目を列挙していく。
    「リバウンド」の項目を分解して「両手キャッチ」が出て来たら、重複しているので1つとして扱えば良いだけ。
    逆に、項目を分解していく過程で、新たに必要なスキル項目が見えてくることもあるかと思います。

    練習計画を立てる手順の図に、以下の赤点線部分の「項目を分解して関連を定義」を加えます。

    練習計画を立てるための手順 Rev.2

    おわりに

    コーチとしてやってきて感じていた違和感はこれだったのかもしれません。

    チームのスローガンを達成するために、必要な練習ができているか?
    定量的に評価することが難しいと感じていたからです。
    スローガンをスキル要素に分解して関連付けることで、練習がどこまでカバーできているか視覚的に評価できますし、足りない練習を補うことができると思います。

    これで、うまくいきそうな気がしてきました。
    次回は、追加した手順「項目を分解して関連を定義」について、実践を通じて詳しく見て行きたいと思います。

    最後までお読み頂きありがとうございました。
    それではまた!