【ミニバス練習】4対3 鳥かご
こんばんは!
今回は、ミニバスのチーム練習について書いてみようと思います。
実は、練習メニューに関する記事は、以前にも一度だけ書いていました。
かれこれ3年近く前になります。
当時は部活動に関わり始めたばかりで、理解を深めることを目的に定期的に発信していこうと考えていたのですが…
その後コーチとなり現在に至ります。
練習メニューに関しては、ずっと試行錯誤の連続ですので、現場の生の声を紹介できればと考えています。
過去に投稿していた唯一の練習メニューに関する記事は、「3対2 パッシング」俗にいう「鳥かご」と呼ばれるものでした。
今回は、4対3と人数が増えたバージョンの鳥かごを取り上げます。
ポイントや注意点、そして効率良く練習を行うための工夫ついて、紹介したいと思います。
概要
三年の月日が経ち、「次、鳥かご!」って、何の違和感も無く言うようになりました。
この練習は、「鳥かご」に見立てたオフェンスの内側に、ディフェンスという名の「鳥」を放ち、パス回しを行うという練習です。
餌(ボール)に寄ってくる鳥(ディフェンス)に、ギリギリのところで与えない意地悪な飼い主(オフェンス)ってとこですかね。
過去に紹介したものは、3対2の5人で、センターサークルを利用して行うものでした。
今回は、オフェンスもディフェンスも1人ずつ人数増えて4対3。
人数が増えたことで鳥かごも大きくなります。
手順
4人のオフェンスがワンパスアウェイ(1回の強いパスが通る距離。だいたい5m)のスペーシング(選手間の距離)を保ち、3ポイントラインの外側に広がります。
ディフェンスの1人は、必ずボールマン(ボールを持っているオフェンス)に、ワンアーム(腕一本分)の距離で付きます。
決められた回数、パスを回すことができればオフェンスの勝ち。
最後は、シュートを決めるフィニッシュまで行い終了です。
途中でデフェンスがパスカットできればディフェンスの勝ち。
その場で終了です。
ポイント
4対3であり、オフェンス側のアウトナンバー(数的に有利な状況)なので、1人は必ずフリーになるはずです。
ディフェンスの位置、フリーになっている味方を、パスを受けた瞬間に判断してパスを出す。
オフェンスの視野と判断力を鍛える練習となります。
ミニバスでは少々厳しいかもしれませんが、0.5秒間隔ぐらいでパンパン回せれば最高です。
注意点
ミニバスの現場では、目的がしっかり伝わっていないと、逆に変な癖を付ける無意味な練習となってしまいます。
実際にうちのチームでは、このために一旦練習メニューから外しました。
ちゃんとできれば、いい練習なんですけどね。
目的はあくまで「オフェンスの練習であること」というのがポイントです。
ハーフコートに全員がセットした状態でスタートするのに、ディフェンスが1人足りない。
ミニバスの試合では、トラップ(1人のボールマンに複数のディフェンスが付いている状態)した後ぐらいしか無いのではないでしょうか。
実戦では、ほぼほぼ有り得ない状況だと思います。
はじめ子どもたちは、マンツーマンの形で普通にディフェンスしてしまい、オフェンスが1人ぽっかり空いているということが起きやすいです。
しかし、ここでディフェンスの付き方について細かく指導を始めてしまうと、子どもたちは後々混乱することになってしまいます。
だって、試合ではほぼ有り得ない状況なんですから。
下手したら、本来のマンツーマンディフェンスの動きに悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
そこで、ディフェンスに関しては、「ボールマンには1人必ず付く」「残りはとにかくパスカットだけ」
細かいところは気にせず、この2点だけを徹底させることで、なんとか形になりました。
練習を効率良く行うために
ミニバスあるある言いたい。
とにかく切替りの度に、時間を無駄にしがち
この練習の例だと、1セット7人。
1セット目が終わってから、2セット目にやる7人を決めるまでがとにかく遅い。
「次一緒にオフェンスやろう!」とか、大抵チーム決めが始まります。
まさか、じゃんけんなんか始めないよね。
本当に、このようなバスケ以前のことで苦労するのがミニバス。
だから、前に紹介したような「時間を大切に」という決まりごとができる訳です。
本来は子どもたちに考えて欲しいのですが、具体的な順番まで指示してしまいます。
今回の例では、とにかく全員一列に並ばせる。
ここでも並び順で揉めたりして。本当にそうなったら「ユニフォームの番号順!」
先頭4人がオフェンス。
次の3人がディフェンス。
2セット目は、1セット目でディフェンスした3人がオフェンス。
列に並んでいる8番目がもう1人のオフェンス。
列に並んでいる9〜11番目がディフェンス。
1セット目でオフェンスをした4人は、抜けて列の最後に並ぶ。
それ以降を表で表すと、以下のような感じです。
なんか少しだけプログラムの設計してる感覚。笑
少々、人によりOF、DF回数に偏りは生じますが、もう少し回数繰り返せば大丈夫なはず。
おわりに
最後までお読み頂きありがとうございます。
今後もこんな感じで、練習メニューについても書いていこうと思います。
ただ練習メニューを紹介するだけなら、世の中にはいっぱい情報がありますからね。
部活の現場でどのように練習に取り入れているか、自分なりの考えを情報共有できればと思っております。
今後とも、よろしくお願いします。