【ミニバス指導】練習計画 – 練習計画の具体例からミニバス指導現場に生かせること
ミニバス指導における練習計画作成を題材として、過去何回かに分けて学んだ内容を投稿しています。
練習計画作成の手順の中で、未だ「必要項目の体系図」のところを深く掘り下げているところで、なかなか前に進めていない状況ではあります。
ここで、バスケットボール指導教本に載っている例に沿って、練習計画作成手順を最後まで見ておきたいと思います。
全体像を掴んだ上で、改めてミニバス指導現場へ適用することに力を注いでいきたいと思います。
はじめに
今までの記事を以下に整理します。
【ミニバス指導】練習計画の大切さ
【ミニバス指導】練習計画を立てるための手順
【ミニバス指導】練習計画 – 選手に学んでほしい項目の列挙
【ミニバス指導】溢れる情報から最適なものを選択することがコーチの役割
【ミニバス指導】練習計画 – スキル項目分解の必要性
【ミニバス指導】練習計画 – スキル項目分解の実践
【ミニバス指導】練習計画 – ミニバスで習得すべきスキルの全体像とは?
そして、今までの記事で紹介してきた練習計画作成手順の最新を以下に添付します。
今回は、赤点線部分、練習計画の作成部分について一気に見ていきます。
なかなか「必要項目の体系図」のところから抜け出すことができていませんが、ここで一旦、全体像を見てみます。
長期計画から、1日の計画まで、参考にしているバスケットボール指導教本に載っている例を確認することで、ミニバス現場に適用する上でどのような検討が必要なのか、改めて考えてみます。
練習計画の具体例
バスケットボール指導教本 改訂版 上巻」日本バスケットボール協会 編
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の「7-1 練習計画の立案」に、練習計画表の例が載っています。
この例を元に私がExcelに起こしたものを、以下に引用させて頂きます。
具体例を確認しながら、学んだことを紹介していきます。
長期計画の例
長期計画の例です。
まず、大前提として、バスケットボール指導教本で挙げられている練習計画は、高校バスケが例となっています。
参考になる部分が多くありますが、ミニバス指導現場で作成するにあたり、フォーマットをそのまま利用するのは厳しいなと思う部分もあります。
そう考える理由は、今までの記事で書いてきた内容なのですが、ミニバスはバスケットというスポーツの入口である。というところが大きな違いであると感じます。
「トレーニングの主要課題」に挙げられているような「チーム・選手に学んでほしい項目」ですが、長期計画まではこの記載でも良いと思います。
ただ、次の中期計画以降に具体化していくなかで、もっと詳しくスキル要素を当てはめていく必要があると考えています。
ミニバスはゼロからスタートし、中学校へつなぐことがゴールですので、高校バスケよりも扱うスキル項目の粒度は小さくなるはずだと考えています。
参考になったところは、年間スケジュールが視覚的に分かる資料だということと、大会という小さなゴールを設けて「期」を3週繰り返しているというところです。
振り返ると、今までの自分は「いつ頃大会があるから、それまでに何をしよう?」と、いつも頭の中だけで考えていました。
行き当たりばったりだったと思います。
このように目に見えるように資料化する作業を通じて、自分の考えを整理することができます。
そして、資料化されれば、関係者で共有することができ、より精度の高い計画にしていくことも可能となります。
チーム運営を行っていく上で、必要な資料であると改めて気付かされました。
中期計画の例
中期計画の例です。
週単位で、オフェンス、ディフェンス、その他、コートの外と項目が分かれ、取り組むべき内容が記載されています。
ミニバス指導現場では、ここからがもう少し具体化が必要であると考えています。
具体的な例では、「ディフェンスリバウンド強調」とある練習内容です。
高校バスケならば、リバウンドを取るためのファンダメンタル項目は一通りできることが全体だと思います。
ミニバスでは、今までの記事で述べてきた通り、リバウンドをまともに取れるようになるまで、もっともっと細かく段階を踏んで技術を積み上げていく必要があります。
そのため、練習計画もより具体的に立てる必要があると考えています。
1週間の計画の例
1週間単位の練習計画の例です。
週の中で、どのくらいの時間を練習に充てることができて、選手の体調、精神面を考慮してどのくらい休みを入れるか、時間を考慮した計画となります。
ミニバス指導現場では、中期計画と同様に、練習内容はもっと細かく設定する必要があると思います。
しかし、具体的な練習項目を、どこに記載するのが良いか迷いどころです。
当然練習メニューである1日単位の計画には、具体的な内容を記載せざるを得ないのですが、中期計画、1週間単位にも同様の内容を記載してしまうのは、資料の作り上よろしくありません。
更新するのが大変だったり、見づらい資料だったりすると、結局使われない無意味な資料となってしまいます。
もしかしたら、中期、週単位を統合したり、必要項目の体系図とリンクさせるなど、より良いフォーマットを考える必要があると思います。
1日の計画の例
1日単位の計画です。
これは、私も普段作っている練習メニューと似ていると思います。
ミニバス指導現場における私の反省点は、予定時間をしっかりと記載していなかったこと。
実績を記録する取り組みは行っていましたが、予定時間についてはここまでしっかりと定義していませんでした。
理由は、練習と練習の切り替えを素早く行うなど、当たり前にできて欲しい部分の指導で手一杯だったということがあります。
今後、より良いチームにしていくにあたり、段階的に取り入れていきたい項目だと思いました。
おわりに
以上の通り、バスケットボール指導教本に挙げられている例を元に、練習計画を作成するための手順を最後までざっと見てみました。
高校バスケの例でしたが、ミニバス指導現場に適用するにあたって検討が必要な部分をより明確にすることができたと思います。
引き続き、ミニバスバージョンの練習計画作成手順の検討を進めていきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、また!