【WordPress】今更ですが Gutenberg から旧エディタに戻した話
WordPress でブログを始めたのが2019年。
当時既にWordPressはバージョン5.0がリリースされていて、ブロックエディタ「Gutenberg」を今までずっと使い続けてきました。
このバージョンからエディタが大きく変わったことは知っていましたが、旧エディタはいずれサポートされなくなる。なるべく新しいモノに触れるようにしたい。との考えから、今まで頑張って使っていました。
今回とうとう旧エディタに戻すことにしましたが、戻すことにした理由、良かった点など紹介します。
旧エディタに戻そうか迷っている方にとって、少しでも参考になればと思います。
旧エディタに戻した理由
戻すきっかけは「表」でした。
昨日上げた以下の記事の中で、いくつか表を使っていますが、
特定の列を固定幅しようとして試行錯誤していました。
ネットで調べていても旧エディタを使った情報ばかり。
更に調べていくと、使っている新エディタ「Gutenberg」では不可能。
「クラシックブロック」という、部分的に旧エディタの機能が使えるブロックを使うことで可能。という情報が出てきました。
そんな簡単なこともできないのなら、今後のことも考えて「もはや旧エディタでいいんじゃね?」ってことで、早速プラグイン「Classic Editor」を入れて旧エディタに戻してみました。
(旧エディタに戻す方法は、プラグイン「Classic Editor」をインストールして有効化するだけ)
結果、今まで「使いにくい」とイライラしながら使っていたこと、その全てが解決することとなりました。
ちょっとした衝撃でした。
最初から旧エディタを使っておけば良かったと後悔の念に駆られています。
もう一つ、戻すきっかけとなった理由は、Classic Editor 配布のページに書いてある下記文言でした。
Classic Editor は公式な WordPress プラグインであり、少なくとも2022年まで、または必要なくなるまでの間、完全にサポート・保守されます。
新エディタ「Gutenberg」に移行するため、元々は2021年末までのサポートとされていたようですが、2022年以降もサポートすることで方針が変更されたとのことです。
素晴らしいです!
旧エディタに戻して良かったこと
ブロックという概念が無いこと
これを言ったら元も子もありません(笑)
記事を書いていく上で、段落1つひとつが、いちいちブロックに別れることが苦痛でした。
本ブログ以外でも「八戸ナイターバスケット情報」というWebサイトを運営していますが、そちらは主に「Visual Studio Code」などテキストエディタを使って、直接HTMLタグを使って書いています。
そのため、もっとテキストエディタにように自由に書けたら良いのに。と常々思っていました。
こう思う時点でブロックエディタは向いていなかったのかも?と思いました。
ブロックという概念になかなか慣れず、以下のような点で毎日イライラしながら使っていました。
- 記事を書いていてブロックごと消してしまって、慌ててCtrl+Zで戻す。
- 画像などブロックを新規に挿入しようとして、ブロック追加ボタンがなかなか押せない。
- 異なるブロックなのか、同一ブロック内で改行されているのか、ブロックの切れ目がよくわからない。
このような、ちょっとしたことの積み重ねが効率悪化を招いていたように思います。
もしかしたら、プラグインなどを入れることで改善していける内容なのかもしれません。
また、私が使っているWordPressテーマ「Luxeritas」との相性の問題なのかもしれません。
だとしても、なるべくデフォルトで使えなかったり、実作業ではなく作業環境構築の方に時間を取られるのは何か違うと思います。
これらの悩みが、旧エディタに戻すことで一気に解決してしまいました。
編集中の文字が適切な大きさとなり全体を見渡せる
Gutenberg では、ビジュアルエディタで編集中、文字がなぜか実際の見た目より大きく、行送りが広すぎるという現象に見舞われていました。
ブラウザを最大化しているにも関わらず、画面表示範囲が狭いのです。
少し調べたところ、phpコードをいじる必要がありそう。
そこまで環境に手を出してしまうと、WordPressでサイト構築した意味が無い気がして諦めていました。
探せていないだけでプラグインや設定等で改善できる問題なのかもしれませんが。
旧エディタのビジュアルエディタでは、実際の見た目とほぼ同一になりました。
文字サイズも小さく、行送りも適切!
広く全体を見渡しながら、快適に編集できるようになりました。
更に、ツールバーのアイコンや、サイドバーに表示されている各種設定エリアも、文字が小さく無駄なスペースが無いことでコンパクトに表示されるようになりました。
全体的に、機能的にもデザイン的にも洗練された印象です。
レスポンスが早い
Gutenbergでは、編集していて、いつもモッサリ感を感じていました。
タイピングに対して処理が遅れてついてくるというか。
今はとってもサックサクです!
機能が多くしかも使いやすい
旧エディタに戻すきっかけとなった「表」ですが、「表のプロパティ」「セルのプロパティ」など、Gutenbergでは見つけることができなかった設定が可能となりました。
もし設定が無いとしても、HTMLで直接編集すれば良いだけ。
Gutenbergで隠した複雑な機能が、全て使えるようになったということでしょうか。
ツールバーも必要なものがコンパクトにまとめられており、マウスオーバーするとパッとツールチップが表示されるのが良いです。
使いたい機能を見つけやすい。
Gutenbergでは、様々な機能を持った「ブロック」が大量にあるのですが、使うものは一部に限られていました。
ブロックを示すアイコン1つひとつが大きく、全部のアイコンを確認するためにもたくさんスクロールする必要がありました。
よく使うモノに一応サクセスしやすくはなっているようですが、自分には合いませんでした。
外部エディタで書いた記事を簡単に持ってこれる
Apple純正メモ帳や、その他外部エディタで下書きを書くことが多いのですが、WordPressに記事を持ってくるのがGutenbergではとても大変でした。
ビジュアルエディタ上にコピペすると、1行ずつ「pタグ」で分割されてしまい、コピペしたあとの段落の調整作業が必要でした。
段落を分けている改行を一回消して、段落内の改行(Shift+Enter)に置き換える。
旧エディタのビジュアルエディタでも同じ結果になるようですが、調整作業がGutenbergでは自分にとってミスしやすいところでした。
まず、文字サイズ、行送りが大きく、表示範囲が狭いことで編集しづらい。
改行を消したつもりが、ブロックごと消してしまう操作ミスが多発する。
効率が悪いので、WordPressのテキストエディタの方にコピペを試みました。
しかし、Gutenberg独自のものと思われる「wp:paragraph」などのHTMLコメントが大量に挿入されており、手を出すことを躊躇していました。
多分、消してしまうとGutenbergで作っている意味が無くなってしまうものと思います。
旧エディタならば、画面が広く編集できますし、改行操作で誤操作することが皆無となりました。
そして、テキストエディタにコピペして、見出しだけ「h2」などタグで囲めばよい。これが凄く楽ちんです。
テキストエディタ上で「pタグ」「brタグ」省略されているんですね。
「自動整形機能」というらしい。
HTML直編集する際には、これらのタグを入れるのが地味に面倒でしたので、凄く良いです!
文字数がリアルタイムでカウントされる
WordPressで記事の書いていて、文字数を確認することが多いです。
今までならば、エディタ上部の「情報」ボタンを押して、ウィンドウを表示させる必要がありました。
旧エディタでは、画面下部のステータスバーに、リアルタイムで文字数が常に表示されています。
やっぱり必要なものは、必要なところにあるんですね。
地味の効率アップです。
良いところまとめ
以上の通り、旧エディタに戻すことで、自分にとっては良いことばかりでした。
デメリットは今のところ何もありません。
もっと早く戻しておけば良かったです。
おわりに
ブロックエディタGutenbergから、旧エディタに戻すことで、自分にとって劇的に効率アップすることができました。
ただ、今回の件を通じて思ったこと。
それは「自分にとって」という部分でした。
私のように旧エディタの方が良いという人しかいなければ、そもそもGutenbergというものは開発されなかったと思います。
あくまで自分にとって適していたというだけ。
もしかしたら、もっと適した機能があるのに気付いていないだけかもしれません。
自分もエンジニアとしてソフト開発をおこなっていますが、「使いやすさは誰にとってのものなのか?」について、今回考えさせられました。
どんなに自分にとって使い易いアプリを開発したとしても、それが「自分」だけならば誰も使わないよねって。
万人にとって使いやすいソフトウェア、そんなものは果たして作れるのだろうか。
やはりソフトウェアって奥が深いですね。
今回は、普段ブログを書くのに使っている「WordPress」に関する経験を書いてみました。
私と同じような作業効率に不満を持っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、また!