【ミニバス練習】ジャングルドリル

バスケ練習ミニバス, 練習メニュー

こんばんは!

今回は、ミニバスのチーム練習の中から、リバウンドの練習を取り上げて紹介します。
その名も「ジャングルドリル」。
結構有名な練習ですので、ご存じの方も多いかと思います。
ミニバスの現場でやってみた感想、ポイント、注意点など、紹介していきたいと思います。

概要

ジャングルドリルとは、ゴール下のリバウンドを強化する練習です。
それだけではなく、体の接触を恐れない強い精神力を鍛えることもできてしまいます。
更に、やり方次第では、持久力や筋力の強化も可能な、非常に良い練習だと思います。

うちのミニバスチームでは、リバウンドが弱く、そもそも当たりにとても弱い。
弱いと言うか、体のぶつかり合いを苦手とする子どもが多かったんですよね。
それで、この練習を取り入れてやっていました。
それでは、どういう練習なのか見ていきましょう。

手順

3人一組、または、4人一組で行います。
ここでは3人一組の例で説明していきます。
下図のように、3人はゴール下のリバウンドに最適な位置にポジション取りします。

ジャングルドリル 概要1

コーチや保護者、練習に参加していない選手など誰でもいいのですが、一人フリースローを打ちます。
フリースローを打った瞬間から練習スタート。

シュートが入っても入らなくても、ボールを取り合います。
ボールを取った選手はオフェンスとなり、取れなかった2人はディフェンスとなります。
すぐに1対2の状態となり、オフェンスはシュートを打ちます。
打ったシュートが入っても入らなくても、またボールを取り合う。
この繰り返しです。

ジャングルドリル 概要2

同じ選手が2回シュートを決めたら、そのセットは終了。
次の組に交代です。

もしも、ペイントエリアからボールが出てしまったら、フリースローからやり直しです。
ゴールから離れた位置から1対2をするのは、練習の意図とは異なるためです。

更に、勝ち抜けにすると体力的な負荷が上がり、勝負心を煽ることで集中力も高めることができます。
なぜなら、リバウンドを取れない選手は、永遠にやり続けることになってしまうからです。

ポイント

ポイントは何と言ってもリバウンドを取るためのポジション取り。

ゴール下という狭いエリアに、3人が密集してのリバウンド争い。
ポジション取りが非常に大事となります。
そのため、身体接触を恐れている暇はありません。
自然にゴール下の当たりが強くなり、ルーズボールに対する執着心も高められる、非常に良い練習だと思います。

「ジャングルドリル」名前の由来は調べましたが分かりませんでした。
でも、なんかジャングルっぽいです。しっくりきます。

注意点

狭いエリアで激しくボールを争うことになりますので、衝突など怪我のリスクが高くなります。
この練習を行う前に、ボックスアウトの正しいやり方、ファウルにならないための体の使い方といった基本的なことを指導してからの方が良いと思います。

そう考えると、ミニバスでは、試合に慣れてきた5、6年生が対象になると思います。
チームにもよりますが、バスケ覚えたての学年にはちょっとまだ早いかもしれません。

また、ルールをしっかり伝え、守らせることが大事になってきます。
手順のところにも書きましたが、ペイントエリア内にしっかり限定し、ボールが出たらすぐリセットすることが重要です。
なぜなら、また「ミニバスあるある」言いたくなってきました。

勝負に熱くなるあまり、本来の目的を忘れがち。

ゴール下のリバウンド争いが目的なのに、シュートを2本先取して勝つことに全力を注ぎ出すのです。
リバウンド取った後、ゴールとは逆方向にドリブルして、スペース作ってから大事にシュートを打ってみたり。
一回ディフェンスを広げてから、1対2の勝負をしかけたり。

ただやらせていると、目的が徐々に変わっていく。
ドリブルも無しにした方が良いですね。

ルールとまとめると、以下のような感じですかね。

  • ペイントエリア内の外に出たらフリースローからやり直し。
  • リバウンド取ったら、ドリブルは無し。
  • エンドラインからのアウトオブバウンズもフリースローからやり直し。

更なる効率化のために

もう1個、「ミニバスあるある」言わせてください。

なかなかシュートが入らず、永遠と終わらない組が出てきがち。

ずっとやってるんですよね。へとへとになりながら。
2本じゃなくて1本先取。
シュートは入らなくてもいいから10本打つまで。
など、ミニバスでは、レベルに応じて負荷を調整することも大事になってきます。

また、勝ち抜けにするのも、ミニバスにはまだ早いかも。
最初から最後までずっとやり続ける子が多分出てきます。

下図のようにやるのが、効率が良いかなと思います。
4人目がフリースロー係。
一組目が終わったら、4〜6番。
3人ずつ交代で順番にやっていく。
この時、なるべく体格が近い組になるよう、背の大きい順で並ばせると良いと思います。

ジャングルドリル 効率化

あくまで一例です。
チームの人数、負荷のかけかたで、色々なやり方を考えてやってみてくださいね。

おわりに

毎度最後までお読み頂き、ありがとうございました。
リバウンドは過去にも記事書きましたが、本当に試合を左右する大切な技術ですよね。

現場の試行錯誤の結果が、誰かの役に立てば幸いです。

それではまた!