【ミニバス指導】練習計画 – ミニバスで習得すべきスキルの全体像とは?
ミニバス指導における練習計画の作成を題材として、学んだ内容を紹介しています。
前回は、チーム・選手に学んでほしい項目「ディフェンスリバウンドを死守」を例に挙げ、より細かなスキル要素への分解を実践してみました。
やってみることで、リバウンドを構成するスキル項目が分かり、具体的な練習メニューに落とし込む上で有効であることが分かりました。
この情報を、ミニバスで学ぶべきスキル項目の全体像と照らし合わせることができれば、どこまでを小学校で習得し、どこからを中学校へお願いするのか、将来へつなぐ上で活用できる情報になると思いました。
ここで生まれた新たな疑問、そもそもミニバス年代で習得すべきスキルの全体像は定義されているのか?
今回は、このテーマについて分かったことをまとめます。
はじめに
練習計画で列挙した「チーム・選手に学んでほしい項目」を基本的なスキル項目まで分解するということ。
それは、小学校バスケで習得する予定の、スキルリストを作ることを同じことだと思います。
このスキルリストは、ミニバス年代で習得すべきスキル全体のどのぐらいをカバーできているのだろう?
ぶっちゃけると、中学校へ送り出すにあたって必要十分な指導を行えていたのか、計測することはできるのだろうか?
もっとぶっちゃけると、中学校のコーチに「そんなことも教えてないんですか!?」って言われない?
つまり、そういうことです。
結論
最初に結論を書きます。
そんなものはありません。
無いので自分で作るしかありません。
使えそうだった情報
以前もこのブログで紹介した、JBAホームページに公開されている「習熟度別指導内容」。
男女のプレーヤーが16歳までに習得すべき、基本技術からプレー戦術の基礎までの内容が掲載されています。
JBAホームページ – 習熟度別指導内容
指導者の方に是非とも知って頂きたい考え方・内容となります。
16歳までに取得すべき基本技術ということで、これを小学校と中学校に分ければ利用できる!と考えていました。
下図は、習熟別指導内容のリバウンドの項目を抜粋したものです。
参照しやすいようにホームページからExcelに転記したものです。
(赤字は誤字をこちらで修正したものなので気にしないで下さい)
一番右の列は、解説が載っている情報ソースです。
JBAテキスト(DVD)ならば対象年齢が定義されているので、ミニバスで習得すべき項目を抽出できるのではないか?と考えていました。
JBAテキストが参照先になっているのは一部だけなので、参考程度ではありますが。
JBAテキストのディフェンスリバウンドに関する動画タイトルをまとめたものです。
「10」〜「15」の列は対象年齢です。
「初」「中」「上」というのは、「初級」「中級」「上級」を示します。
3つのレベル分けした解説動画が入っていて、それぞれ対象年齢が定義されています。
図の例では、DVDのチャプタ1に、「ボールを持っているオフェンスに対するボックスアウトで、リバウンドは両手キャッチする」ケースの解説動画が収録されている。「初級」の動画が10〜12歳に該当する。ということを示しています。
ディフェンスリバウンドに着目すると4つしか無いのですが、DVD5枚組で、解説しているスキル項目は非常に多いです。しかも小学生には非常に大切なコーディネーショントレーニングの動画解説も多く収録されており、貴重な情報源となっています。(バスケットボール指導教本 JBA公式テキスト/DVD)
しかし、ミニバス年代で習得すべきスキルを抽出するには、「ミニバスには片手キャッチは不要」ということしか分かりませんでした。
しかも、習熟度別指導内容は、R1〜23と項目名称が定義されているのですが、「no video」と解説の無い項目が多く存在し、あまり参考になりませんでした。
項目の分け方も、考え方、個人技術、チーム戦術が混在してしまっています。
勉強してきた知識を元に自分で作るしかない
結局、下図の練習計画を作成する手順の「選手に学んでほしい項目を列挙」と同じことなのだと思います。
指導書や動画教材、ネット、他コーチからの情報など、様々な情報を元に自分で作るしか無いのだと思います。
バスケットは学問では無いので、決まった定義や公式というものは無いのだと思います。
ミニバスといっても地域のレベルによっても全然違いますし、16歳までに習得すべきと公開している「習熟度別指導内容」だって、うちのチームと全国大会で優勝するようなチームでは、習得できる項目は全然違うものと思います。
そんな気はしていました。
そのため、今まで勉強してきた情報を元に、少しずつ自分でも情報をまとめています。
近いうちに、勉強の成果として本ブログで紹介できたらと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、また!