来た!彼岸じゃらぐ!

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八戸は一夜にして大雪!
昨日までは積雪ゼロだったのに、朝起きたらこれです。
気象庁の積雪情報では7cmと出ていましたが、30cmはありました。

青森県の太平洋側に位置する八戸市は、積雪が少ないことで有名です。
津軽地方に嫁いだ妹は、帰ってくる度に「同じ青森県内とは思えない…」って言います。
県内ニュースで大雪のニュースを見るたびに、津軽地方の方々に申し訳ない気持ちになります。
それぐらい八戸は雪が少ないのです。
ただただ寒いだけ。

そんな八戸ですが、3月のこの時期に、きまって降るドカ雪。
水分をたっぷり含んだ重たい雪。

その名も「彼岸じゃらぐ」

幼い頃から親父が言ってました。
「彼岸じゃらぐだ」って。
そして、今日も言っていました。
年一回、八戸市民の誰もが口にするトレンドワード「彼岸じゃらぐ」。

ずっと使っていた南部地方の方言「南部弁」なのですが、「なんだ?彼岸じゃらぐって!?」
いきなり気になってしまいました。

実家にあるアノ本なら載っているはず!
佐藤 政五郎 編「南部のことば」伊吉書院, 昭和57年9月15日発行


南部弁なら何でも載っている辞書的な書籍。
さすが「南部のことば」やはり載ってました。

「か」の右上に丸が付いているのは、鼻音(鼻から抜ける「が」)を表しています。

「(彼岸の前後にあれる天候)低気圧が太平洋岸を北上して時ならぬ暴風雪をもたらす天候」とのことでした。
聞いてイメージしていた通りではありました。
雪の名前ではなく、天候全般のことですね。

でも「彼岸」は分かるけど、「じゃらぐ」ってなんでしょう?
「じゃらぐ」の語源までは残念ながら載っていませんでした。
でも似た言葉で「じゃら」なら南部弁にありました。
これは使ったことが無い言葉。

水分含んだぐちゃっとした雪が「氷が溶けて流れること」のイメージに近い気もしましたが、多分これは違いますね。
砂利が訛った感じですかね。

「じゃらぐ」の語源までは分かりませんでした。
でも「彼岸じゃらぐ」の意味がちゃんと分かったので、今回はヨシとしましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。
だば、まんず!

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Posted by oziii18