月: 2022年2月

  • 【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(4)

    【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(4)

    こんばんは!

    こちらでは、公式戦で置かれるマンツーマンコミッショナーという役割について、ミニバスの現場で起こった事象や、指導現場の声を交えて紹介させて頂いております。
    このテーマの記事は、今回4回目が最後となります。

    前回までのリンクは以下の通りです。

    マンツーマンコミッショナーという役割(1)
    マンツーマンコミッショナーという役割(2)
    マンツーマンコミッショナーという役割(3)

    マンツーマンの規則について詳しく知りたい方は、本家本元のJBAホームページを参照してください。
    イラスト付きの分かりやすいパンフレットが掲載されています。
    リンクは以下の通りです。

    http://www.japanbasketball.jp/players_development

    それでは、残りのチェック項目、No.7〜9について見て行きたいと思います。

    No.7 オフボールの選手に対して、数的優位な守り方をしていない

    オフボールとは、ボールを持っていないオフェンスプレーヤーのことです。
    数的優位とは、1対1ではなく、1対2、1対3といったディフェンスの人数の方が多くなる守り方のことです。

    もし相手チームに、1人だけズバ抜けて上手い選手がいたとしたら、ディフェンスを2人付けて封じ込めてしまえば、有利に戦えそうな気がしますよね。
    二人がかりで絶対パスが入らないように守れば、得点力大幅ダウンです。
    だから、こういう作戦は禁止されているのです。

    前回説明したNo.5で、「オフボールの選手に対するトラップは禁止」と説明しました。
    まさにこれですね。

    このチェック項目、2021年スポ少大会では、2番目に指摘が多かった項目だそうです。
    No.4「マッチアップエリア内のオンボールには 1.5m 以内を目安としてマッチアップしている」と、同票で2位でした。

    ちょっと意外でしたね。
    ただ、考えられるとすれば、やはりマークマンをしっかりと捉えられていないことが原因なのではないかと推測しています。

    ディフェンスが始まったときは、しっかりナンバーコールを行っている。
    ボールに目が奪われている間に、マークマンがいなくなる。
    マークマンを見失ったまま、流れで近くにいる選手を守る形となる。

    という状況ならば、何度も目撃しています。
    これですかね。

    No.8 オフボールのオフェンスのポジションチェンジに対し、スイッチしていない

    オフボールの選手をディフェンスしているとき、特に理由が無いのにマークマンを変えてはいけないよ。ということを言っています。

    スイッチが許されている場面は、スクリーンをかけられた時、トラップを仕掛けた後、ヘルプに行った後、と定義されています。
    例えば、オフボールのオフェンス選手2人が、お互いの方向に向かって走って行き、コートの中間ですれ違う場面を想像してみて下さい。
    2人のディフェンスも、マークマンに付いていくことになりますので、同じ場所ですれ違うはずです。

    ここで、付いていくのではなく、マークマンを交代したとしたらどうでしょう。
    途中まで付いていくが、マークマンを交代して、新しいマークマンに付いて戻っていくという動作となります。
    こうなるとマンツーマンではなく、エリアを守っているゾーンディフェンスを変わらないように思えます。だから禁止なのだと思います。

    自分のチームは、スクリーンされたとしても、よほどガッチリ引っかからない限り、頑張ってマークマンに付いていくよう決まりを設けています。
    この時はスイッチ、この時はスイッチしないと条件を複雑にしてしまうのは、ちょっとうちの子供たちにはまだ早いかなぁと。

    それよりなら、スクリーンをガッチリくらわないように、声を出して周りで教えてあげることにしています。
    チームの決まりごと「大きな声を出す」に繋がりますし。
    まずはこれが出来てからと考えています。
    スイッチするにしても声の掛け合いは必須ですからね。

    ちなみに、この項目は、2021年スポ少大会では指摘ゼロでした。

    No.9 オフボールのディフェンスでは、マッチアップするプレイヤーを意識して移動している

    以前説明した「No.2 ボールや相手と共に動いている」に似ているように思います。
    No.2では、下図を用いて、ボールがトップからウィングに動いた例で説明しました。

    ボールが動いているのに、ゴール下を守ったまま動かないのは違反。
    緑チームがせっかく1対1で抜いてペイントエリアに入って来たとしても、ゴール下に待ち構えているディフェンスに捕まることになってしまいます。
    オフェンス側が不利になってしまいます。

    この項目No.9は、マッチアップする選手が動いた場合です。

    青5番に注目して下さい。
    自分のマークマン緑5番が、コーナーからウィングに上がって行きました。
    青5番は、指差し確認は以前をして行っているものの、ポジションは変えていません。
    これがNGです。

    相変わらずゴール下に番人がいることになりますので、緑チームが不利となってしまいますね。
    正しくは、青5番も緑5番に付いて動かなければなりません。

    ちなみに、2021年スポ少大会では指摘はあったようですが、ランキング的には下から2番目。それほど多くは無かったようでした。

    ミニバスで指摘が多い項目

    マンツーマンコミッショナーの9つのチェック項目について説明して来ましたが、ミニバスの現場で特に指摘が多いものは以下の通りです。
    順番は事象が多かった順番です。(あくまで青森県八戸市のミニバスでの話です。ご了承ください。)

    No.6 ヘルプサイドのディフェンスがミドルラインをまたぎ越していない。
    No.4 マッチアップエリア内のオンボールには 1.5m 以内を目安としてマッチアップしている
    No.7 オフボールの選手に対して、数的優位な守り方をしていない。
    No.1 マンツーマンディフェンスの意識がある。

    9項目のうち、ミニバスで何を優先して練習すべきかが見えて来ますね。

    私も始めの頃は、バカチョンに9項目を順番通りに子供たちに説明していました。
    でもなかなか理解してもらえないんですよね。
    似たような項目もあるし、大人が読んでも分かりづらい項目もありますし。

    また、「旗を振られないように」という考えが先に来るとダメなんですよね。
    あくまで「個々のスキルを向上させるためのマンツーマン」ですからね。
    本来の目的をしっかり頭に入れて、今後も指導していこうと記事を書いて改めて感じました。

    最後に

    全4回に渡り、マンツーマンコミッショナーの役割について書いて来ました。

    ミニバスの指導現場の様子を含めて発信することで、誰かの参考になればと思っています。
    説明の中には、経験による憶測もだいぶ含まれていますので、JBAホームページに掲載されている各種資料を確認頂いた上で、現場の声として参考にして頂けたらと思います。

    最後までお読み頂き、誠に感謝しております。
    それではまた!


  • 【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(3)

    【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(3)

    こんばんは!

    前回に引き続き、マンツーマンコミッショナーのチェック項目について詳しく見ていきたいと思います。
    前回はNo.1〜3まで紹介しましたので、今回はNo.4からです。

    No.4 マッチアップエリア内のオンボールには 1.5m 以内を目安としてマッチアップしている

    マッチアップエリア付近からは、マッチアップを明確に示してマンツーマンディフェンスをしなければならないと、前回説明しました。
    このチェック項目の「オンボールディフェンス」とは、ボールを持っている相手に対するディフェンスのことです。

    自分がマッチアップしている相手がボールを持っているときには、「1.5m以内の距離でディフェンスしなさいね」という決まりがあります。
    図で描くと以下の通り。

    私のチームでは、オンボールディフェンスの距離を「ワンアーム」と呼んでいます。
    腕一本分の距離という意味で、その通りにディフェンスすれば「1.5m以内」という基準はクリアできるはずです。

    それでは、1.5mとは何の距離なのでしょう?

    1.5mよりも距離を取ってディフェンスすると、1対1で抜かれることが少なくなりますよね。
    オフェンスの動きに多少遅れたとしても、対応できるだけの距離がある訳ですから。

    オフェンス側からすると、ディフェンスが遠いため、ロングシュートは簡単に打つことができます。しかし、確率が低い上に、ミニバスの場合には3ポイントがルール上ありませんのでメリットは小さいです。
    そのため、ディフェンスが距離を取ると、オフェンス側に不利な状況となってしまいます。

    マンツーマンディフェンスを推進する理由は、1対1を通じて個々のスキルを高めることでした。

    1.5m以内という距離は、1対1の状況を作るためなのですね。
    1.5mの近さならば、ディフェンスはシュートを止められます。
    そして、オフェンス側はドリブルで勝負することもできます。
    ちょうど良い距離なのです。

    このチェック項目は、明確で分かりやすいと思います。
    そのためか、ミニバスの現場では多く指摘される項目です。
    2021年のスポ少大会では、2番目に多く旗が上がった項目とのことでした。

    私のチームの子供たちも、距離を詰めてディフェンスするのはなかなか苦手です。
    離した方が楽ですからね。

    No.5 オンボールのトラップはよいがトラップが終息したら直ちにマッチアップを開始している

    トラップとは、ダブルチームのことです。

    もう少し詳しく書くと、複数のディフェンスが、ボールを奪える距離に近づいてディフェンスすること。
    正式には「トラップディフェンス」と言うそうです。

    オフボールのオフェンス(ボールを持っていない選手)に対するトラップは、U-15(小学・中学)では禁止されています。
    オンボールのオフェンス(ボールを持っている選手)に対するトラップは、U-15はOK。
    U-12(ミニバス)は、条件付きでOKです。

    ミニバスでオンボールトラップができる条件は、以下の3つ定義されています。

    ①ドリブルが行われているとき、またはドリブルが終わったとき

    ②パスが空中にある間に移動できる距離で、パスを受けた瞬間にトラップを成立させることができるとき

    ③自分とボールをコントロールしているオフェンス側プレーヤーとの距離が約2~3mで、移動が容易にできるとき

    JBA マンツーマンディフェンスの基準規則

    はい。ちょっと難しいですね。
    翻訳すると、
    ①ボールを持った選手が、ドリブルを始めるまではNG。ドリブルが始まったらOK。ドリブルが止まった後でもOK。
    ②パスを受けようとしている選手が、パスキャッチと同時にトラップすればOK。
    ③ボールを持ってる相手が近くて、すぐに自分のマークに戻ってこれるならOK。

    チェック項目は、トラップを仕掛けた後の話。

    相手が他の人にパスしてオンボールじゃなくなったり、ドリブルで抜かれてトラップに失敗した、トラップ状態じゃなくなったら即座に自分のマークマンに戻ってね。ということ。
    トラップに行ったまま、マークマンそっちのけでディフェンスを続けることは、マンツーマンディフェンスじゃないですよ。ということです。

    No.6 ヘルプサイドのディフェンスがミドルラインをまたぎ越していない。

    下図の通り、コートの真ん中に架空の線があるとして、それを「ミドルライン」と呼びます。
    そして、ボールが「ミドルライン」よりも右側にあるとします。
    このとき、ボールがある右半分を「ボールサイド」。左半分を「ヘルプサイド」と呼びます。

    このチェック項目は、ヘルプサイドのディフェンスは、ミドルラインを越えてディフェンスするのは違反ですよ。ということを言っています。

    上図では、青4番がアウトです。

    自分のマークマンを思いっきり離して、ミドルラインを越えてディフェンスしてますね。
    よほど青3番が頼りないんですかね。

    この項目が、2021年のスポ少大会では指摘が一番多かったとのことでした。
    ミニバスの場合には、マークマンよりもボールに注意が向きがちなところがありますので注意が必要です。
    まずは、マークマンをしっかり守る。次にヘルプ。と優先度を付けて指導するのが良いと思いました。

    つづく

    以上、今回はNo.4〜6について紹介しました。
    残りのNo.7〜9はまた次回。
    それではまた!

  • 【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(2)

    【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(2)

    こんばんは!

    前回の記事では、ミニバスの公式戦で必要となる「マンツーマンコミッショナー」という役割について書きました。
    育成年代(小学・中学)のバスケ指導では、マンツーマンディフェンスを行う決まりがありますが、公式戦でチェックを行う役割がマンツーマンコミッショナーでした。
    何回かに渡り、マンツーマンコミッショナーの9つのチェック項目について、詳しく書いていきたいと思います。

    マンツーマンコミッショナーのチェック項目

    前回の記事で、マンツーマンコミッショナーが必要な背景、役割について紹介しました。

    マンツーマンコミッショナーは下表に示す、9つのチェック項目に沿ってチェックを行います。
    それぞれの項目について、私が経験したミニバスの現場と照らし合わせて、詳しく見ていきたいと思います。

    項目No.内容
    1マンツーマンディフェンスの意識がある。(声のサイン・手のサイン・アイコンタクト・ポジション等)
    2ボールや相手と共に動いている。
    3少なくとも、マッチアップエリア付近からはマンツーマンディフェンスを始めている。
    4マッチアップエリア内のオンボールには 1.5m 以内を目安としてマッチアップしている
    5オンボールのトラップはよいが、トラップが終息したら直ちにマッチアップを開始している。
    6ヘルプサイドのディフェンスがミドルラインをまたぎ越していない。
    7オフボールの選手に対して、数的優位な守り方をしていない。(U15 で予測に基づくプレーを除く)
    8オフボールのオフェンスのポジションチェンジに対し、スイッチしていない。
    9オフボールのディフェンスでは、マッチアップするプレーヤーを意識して移動している。
    マンツーマンコミッショナー チェック項目

    No.1 マンツーマンディフェンスの意識がある

    マンツーマンディフェンスを推進しているのですから、当たり前の項目のように思えます。しかし、ミニバスの現場では意外にできていないことが多いです。
    2021年度のスポ少大会では、指摘が多かった項目で4位にランクインしていました。

    誰とマッチアップしているのか、マンツーマンディフェンスをしていても、自分だけが分かっているのではダメなのです。
    声や手などを使って、明確にマークマンを捉えていることが、コミッショナーに伝わっていなければダメです。

    ミニバスの現場では、経験の浅い新人戦で特に、自分が誰をマークマンしているのかすら分かっていないことが多々あります。
    私の場合には、フロア上でディフェンスリーダーを決めて、強制的にナンバーコールをさせるようにしています。
    ナンバーコールするときは、必ずマークマンを指差し確認。
    それができなければ、マークマンが分かっていないということ。即タイムアウトです。

    No.2 ボールや相手とともに動いている

    声や手を使ってマッチアップを明確にしていたとしても、その場から全く動かなければNGです。
    昨年末の大会で私のチームがコミッショナーを担当した時に、これで赤旗が上がりました。
    (実際には、一緒に観戦していた協会の人に指摘されての赤旗でしたが。)

    具体的には下図を見て頂くと分かりやすいと思います。

    項目No.2の事例

    左側の図の、青5番に注目してください。

    自分のマークマンは緑5番です。
    声と手でしっかりマッチアップを明確にしていました。
    そして、緑1番がペイントエリアにアタックしてきた場合に備え、いつでもヘルプできるようなポジションを取り、定期的に視線を送っていました。
    ここまでは、良いディフェンスだと思います。

    ボールが緑1番から緑3番に移ったときでした。
    青5番は、緑3に視線を変えましたが、ディフェンスのポジションを変えることはありませんでした。

    これが、チェック項目No.2に違反していることになります。
    ボールが動いているのに、ディフェンスは動いていませんから。

    何がダメなのでしょう?
    それは、ずっとゴール下のエリアを守っているからです。
    エリアを守る。つまり、ゾーンディフェンスになってしまっています。

    緑チームが1対1で競り勝って、ペイントエリアに侵入してきたとしても、ゴール下には常に青5番が立ちはだかっていることとなります。
    緑チームに不利ですね。

    私が見たケースでは、この守り方を何度か繰り返しており、相手側に不利だということで赤旗対象となりました。
    マンツーマンコミッショナーは、違反行為を取り締まることが目的では無く、今回のように、両チームが平等に戦える環境を作ってあげる役割なのですね。

    No.3 少なくともマッチアップエリア付近からはマンツーマンディフェンスを始めている

    No.1のチェック項目の通り、マッチアップしていることを明確に示す必要があります。
    どこからマッチアップを行うのか?については、マンツーマンの基準規則で「マッチアップエリア付近から」と定めらています。
    マッチアップエリアとは、下図に示す通り「3ポイントラインの内側」です。

    確かにチェック内容はシンプルで分かりやすいのですが、No.1の「マンツーマンディフェンスの意識がある」との違いが分かりにくいなと感じています。

    マークマンを見失ったままマッチアップエリアに入った。
    そんなミニバスでよくあるケースが該当しそうに思います。
    でも、この状況では、そもそもマンツーマンの意識が無い状態とも言えますので、先にNo.1に引っかかるようにも思えます。

    また、「マッチアップエリア付近から…」というこの決まりは、ハーフコートディフェンスの場合の話です。
    オールコートでディフェンスを行う場合、マッチアップエリアの外ではありますが、マッチアップを明確にしなければなりません。
    ゾーンプレスディフェンスが禁止されていますので、マークマンを明確にしてマンツーマンで守る必要があります。

    そう考えると、このチェック項目に該当することは、あまり無いのでは?と考えてしまいます。まだ勉強不足なのかもしれません。
    他の項目でも、ダメなのは分かるが、どのチェック項目に該当するのだろう?と迷うことが実際の現場では良くあります。
    マンツーマンディフェンスの基準をしっかり理解して、対応することが重要ですね。

    つづく

    No.4以降は、次回につづく…
    それではまた!

  • 【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(1)

    【ミニバス】マンツーマンコミッショナーという役割(1)

    今回は、ミニバスの公式戦で必要となる「マンツーマンコミッショナー」という役割について書いてみようと思います。
    育成年代のバスケに関わっていなければ、馴染みの無い言葉だと思います。私もそうでした。
    マンツーマンコミッショナーとはどういう役割なのか?
    実際の現場での経験を交えて紹介できたらと思います。

    マンツーマンコミッショナーとは?

    コミッショナー。すごく偉そうですよね。

    正直私は、コーチとしてミニバスに関わるようになってから初めて知った言葉でした。
    それまでも一応バスケ部の保護者ではありましたが、仕事が忙しく、ほぼ試合に顔を出せていませんでしたから。
    コーチになって、初の公式戦でコミッショナー担当となり、焦って勉強したことを覚えています。

    マンツーマンコミッショナーとは何なのでしょうか?

    会話の中ではマンツーマンを省略して「コミッショナー」って良く言います。
    組合わせ表など書類上では、更に略して「CM」と書かれていたりもします。

    答えはJBAのホームページに載っています。

    http://www.japanbasketball.jp/players_development

    15歳以下(小学・中学)のバスケットでは、ゾーンディフェンスは禁止となっています。必ずマンツーマンディフェンスを行わなければなりません。

    ゾーンディフェンスとは、5人それぞれが場所を決めて「エリアを守る」作戦のこと。
    これに対して、マンツーマンディフェンスとは、言葉の通り「人を守る」ディフェンス。
    マークマンを決めて、原則1対1でディフェンスをします。
    条件が揃えば1人に対して2人でディフェンスしても良いのですが、その辺もちゃんと定義されています。

    なぜマンツーマンディフェンスなのか?

    なぜ、マンツーマンディフェンスが推奨されているのでしょうか?
    JBAホームページに詳しく書かれているのですが、一言で言うと「個々のスキルアップのため」です。

    バスケットの基本は、確かに1対1で養われるものだと私も思います。
    目の前の相手をしっかり止められるディフェンス力。
    目の前の相手を突破して得点できるオフェンス力。
    「みんなで勝つ」ためには、個々の力が不可欠です。

    マンツーマンディフェンスという縛りを付けることで、1対1が5組出来上がることとなりますよね。
    5組それぞれが、均等に経験を積むことができます。

    育成年代におけるゾーンディフェンスのデメリット

    ゾーンディフェンスは、ゴールから遠いエリアと、ゴールに近いエリアで、役割は大きく異なります。
    ゴールから遠ければ、ロングシュートやドライブを止めること役割が多い。
    ゴールから近いところには、体のぶつかり合いや、リバウンド争いが多い。
    役割のために最適な選手を配置することとなります。

    オフェンス側にとっても、個人スキルで崩していくというよりは、チームで作戦を立てて隙間を攻めて崩すという攻め方となります。

    育成年代のうちから役割を決めてしまうことは良くないと言われています。
    決まったプレイしかできない選手が育ってしまいますからね。

    特に小学生は、この先どのように成長するか分からない。
    小学生時代に背が小さくても、中学で一気に伸びるかもしれない。
    若いうちはなるべくオールラウンダーを育てましょう。ということが推進されています。
    これについては、私も賛成です。

    マンツーマン推進のデメリット

    もちろんデメリットもあると思います。

    マンツーマンディフェンスは、ディフェンスの作戦の1つ。
    ゾーンディフェンスもディフェンス作戦です。
    ただし、2-3、3-2など多くのフォーメーションがあります。
    相手チームの特徴と、自チームの能力に合わせて、最適なディフェンスを選択して戦うって感じです。

    ゾーンディフェンスを禁止して、マンツーマンディフェンスだけにする。
    これはつまり「戦術の幅を絞り込んでいる」とも言えます。

    そう捉えると、戦術の幅が広い方がバスケIQは育つような気がします。
    伸び盛りの時期に、運動能力を伸ばすのか?バスケIQを伸ばすのか?
    日本は、運動能力を取ったということなのだと思います。

    マンツーマンコミッショナーの役割とは?

    公式戦でマンツーマンディフェンスがしっかり行われているか、チェックすることが役割です。
    スコアラーズテーブルとベンチの間に2人で陣取り、1人は赤と黄色の旗を持ってスタンバイ。違反したら審判やベンチに旗を振って知らせます。
    もう1人は、チェック表に起きた事象を記録するのが役割です。

    先ほど紹介したJBAホームページに、「マンツーマンコミッショナーチェック表/報告書」というWord文書があり、9項目のチェック項目が載っています。(下表)

    項目No.内容
    1マンツーマンディフェンスの意識がある。(声のサイン・手のサイン・アイコンタクト・ポジション等)
    2ボールや相手と共に動いている。
    3少なくとも、マッチアップエリア付近からはマンツーマンディフェンスを始めている。
    4マッチアップエリア内のオンボールには 1.5m 以内を目安としてマッチアップしている
    5オンボールのトラップはよいが、トラップが終息したら直ちにマッチアップを開始している。
    6ヘルプサイドのディフェンスがミドルラインをまたぎ越していない。
    7オフボールの選手に対して、数的優位な守り方をしていない。(U15 で予測に基づくプレーを除く)
    8オフボールのオフェンスのポジションチェンジに対し、スイッチしていない。
    9オフボールのディフェンスでは、マッチアップするプレーヤーを意識して移動している。
    マンツーマンコミッショナー チェック項目

    マンツーマンディフェンスしているかチェックするのがコミッショナー。
    それじゃ、マンツーマンディフェンスの定義ってなに?
    それが上の9項目です。

    このチェック、本当に難しいんですよね。
    初めての時は一夜漬けで乗り込んだのですが全然ダメでした。
    一緒に担当した他校の先輩コーチに教えて頂きながら、少し分かってきたという感じでした。
    今はだいぶ見れてきましたが、それでもまだ自信ありません。

    長くなってしまいましたので、今回はこの辺にしようと思います。
    次回、各チェック項目について、もう少し詳しく書いていきたいと思います。
    次回へつづく…

  • アンケートへのご協力ありがとうございました

    アンケートへのご協力ありがとうございました

    こんばんは!

    以前の記事(以下)にて、2022年度八戸ナイターリーグ開催について、検討を開始したと報告しておりました。

    2年間の中止期間を経て、今年こそはと思っていたところにオミクロン株の感染拡大。
    一昨年、昨年に引き続き、またも怪しいムードが漂って来ました。
    そんな中でも開催できる良い方法は無いのだろうか?
    開催の検討を行うにあたって、そもそも2年間、所属チームの方々はまともに練習できていたのだろうか?
    大会を開催したとして、参加可能なチームはどのぐらいなのだろうか?
    まずは各チームの現状を把握することを目的として、アンケートを実施しております。

    アンケート回答受付終了

    1/31(月)で回答を締め切らせて頂きました。
    本日2/2(水)に集計した結果を事務局のメンバーで共有したところです。
    近々打ち合わせを開き、この結果を元に更なる議論を行う予定としています。

    アンケートの回答数は、LINE公式アカウントや、Twitter、メールでもお伝えしていましたが、全部で67件頂いております。
    チーム内で複数人回答頂いたチームもありましたので、67件の回答うち、チーム数で言うと61チームでした。
    2020年に参加予定だったチームは76チームですので、8割ものチームから回答頂けたこととなります。

    ブロック別の回答率は、以下の通りでした。

    ブロック2021年登録チーム数回答数回答率
    一般男子444193%
    一般女子1313100%
    シニア男子14536%
    シニア女子5240%

    一般男子と一般女子を合わせた一般部門では、なんど95%もの回答率!

    シニア部門は、一般部門と掛け持ちの方が多いと思いますので、八戸のナイター関係者のほとんどのチームから回答頂けたと言っても過言ではないと思います。
    本当にご協力ありがとうございました!

    正直どれだけ回答頂けるか不安だったんですよね。
    2020年シーズン開始時に、新たな試みとして、ホームページやLINE、メールを用いた連絡手段に大きく仕組みを変えたところでしたから。
    そのままコロナで2年間中止。
    今でも全チームと連絡が取れるのか?と心配していました。
    回答率の高さにホッとしています。

    アンケート結果を見て

    結果については、興味深いものでした。

    まず、チームの活動状況について。
    今までは、コーチつながりや友人関係といったところからしか情報が入って来ませんでしたので、全チームの活動状況が見えたというのが新鮮でした。
    ほとんどのチームがコロナ禍で活動頻度が落ちている。
    変わらず定期的に活動できているというチームは、全体の16%しかいませんでした。

    それと、どのチームも活動する人数が減っているんだな。ということも想像はしていましたが、数字を見てよく分かりました。
    2020年のチーム登録名簿を見ると、それなりの人数だったはずですが、11人以上活動しているというチームは全体の1割ほど。
    コロナによる八戸バスケの停滞は、やはり深刻だと思いました。

    今シーズン開催に関しては、やはり不安視する声が多かったです。
    職場の都合等で、完全に参加できないというチームもいくつかありました。

    数字から私が受け取った感想は、多くのチームがもちろん大会をやりたい。
    しかし、世の中の状況を考えると今まで通りのやり方は厳しい。
    感染対策がしっかりできる開催要項で何とかできないものか。でした。

    土曜、日曜の週末を利用。という案もアンケートで挙げましたが、部活動のコーチ業をやっている人にとっては、部活や練習試合があるため参加が厳しい。という意見も寄せられました。
    私も小学校のコーチをやっているため、土日は基本無理だと思います。

    今後について

    今回のアンケート結果で、現状がよく分かりました。

    今後は、なるべく多くのチームが参加できる日程で、感染対策をしっかり行えるシステム作りをしていくことになるかと思います。

    個人的な考えですが、開催要項の具体的な案を数パターン作り、参加可能かどうか、もう一度問うのが良いのではないか?と考えています。
    参加可能なチームが一番多い開催要項にて実施するのはどうかなぁと。
    そうなると、もう一度アンケートを取らせて頂くことになるかもしれません。
    その時は、またよろしくお願いします。

    今回Googleフォームを使ってアンケートを実施しました。
    ミニバスの大会や審判のエントリーで良く回答する側として使っていましたので、これはいいなと思い今回採用しました。
    U-12部会の方、システムを運営されている方がどなたかは存じませんが、勝手にやり方をパクらせて頂きました。
    ありがとうございます。

    アンケートを取る側も、回答する側も簡単だし、今後も使えるなと収穫になりました。
    自動で作られる集計結果は、正式な資料としては使えるものではありませんが、全データをCSV形式で出力できるので楽に資料化することができました。

    それでは、状況に変化があり次第、また書かせて頂きます。
    最後までお読み頂きありがとうございました。



  • 【ミニバス】時間を大切にするチームは強くなる

    【ミニバス】時間を大切にするチームは強くなる

    こんばんは!

    今回は、私がチーム運営で重要視していることの中から「時間」について書いて行きたいと思います。
    長くチーム運営されている先輩方からすれば、ごく当たり前の内容かもしれません。
    新米コーチの奮闘ぶり、ご覧ください。

    時間を大切にするということ

    過去2回に渡り、チームの決まりごとを題材に書いてきました。

    【ミニバス】なぜ感謝の心を育てるとバスケが上達するのか?

    【ミニバス】声を出すチームは強くなる

    3つあるチームの決まりごとから、今回は3つ目の「時間」ついて。

    下図は、体育館のホワイトボードに貼っている紙の抜粋です。

    時間を大切にする
    時間を大切にする

    男子小学生は特に、この時間を大切にするということが大の苦手だと思います。
    同年代の女子と比べても明らかに違います。

    隙があればおしゃべり。
    練習と練習との切り替えはダラダラ。
    強めに言って、その時は良くても、またすぐに戻る。

    「集合はダッシュ!」「練習の切り替わりを素早く!」「話は集中して聞く!」。
    始めの頃は、それぞれ個別に何度も言っていました。

    「感謝」「声」と同様、このダラダラについても「なぜ?」を理解すれば少しは変わるのでは?
    決まりごとに組み込むことにしました。

    なぜ時間を大切にするとチームは強くなるのか?

    これをしっかりと理解してもらえれば、少しは行動が変わってくれるはず。
    説明としては単純です。

    ムダ時間を減らせば、減らした分、多くの練習を行うことができる。
    練習をいっぱいすればするほど上手くなる。
    だから、時間を大切にすれば上手くなる。

    話をすれば分かってくれます。した直後はね。。。
    分かっていても行動に伴わないのが小学生。

    この手の決まりごとの話は、何度も何度も繰り返し話をする必要があります。

    「決まりごと3つ目ってなんだっけ〜?」って疑問形にしてみたり。
    時には、ドラクエに例えてみたり。
    「ドラクエやったことありませ〜ん!」って言われてみたり。

    最低6回繰り返して、やっと定着するというお話も聞いたことがあります。
    コーチには忍耐力が必須です。

    練習時間を記録して日々改善

    うちの小学校の部活動は、平日は基本的に16時に始まります。
    16時。。。普通にサラリーマンしてたら行けるはずが無い時間です。
    私は明るいうちに帰るなんて奇跡に近い仕事でしたので、平日は全滅。
    代わりに出張がない限り、土日は行くようにしていました。

    私含めコーチ陣みんながそういう状況。
    平日は、子供たちと見守りの保護者の方だけで頑張ってもらうしかありません。

    新しい練習メニューを追加する時も、土日に説明した通りに平日やってもらう。
    土日に部活が無かったり、仕事が入って誰も行けなかったりすると、保護者に練習メニューを持って行ってもらって紙を見てやってもらう。ということも多々ありました。

    そんな中、少しでも練習効率を上げる方法は無いか?と思いついたのが、練習時間を記録してもらうこと。
    副キャプテンに「決まりごとを推進するリーダー」という役割を与え、記録してもらうことにしました。

    下図が練習時間記録用紙。実施に記入したものです。
    部員に息子がいますので、毎日持って帰ってきてもらい、私がよなよなチェック。

    練習時間記録記入例

    うむ。字が汚いのはまあ良しとしよう。
    練習しながら、急いで書いている訳だしね。
    ただ。。。なんだ右上のやつ!?
    猫なのか!足の数多くね!?

    猫なのか?

    はい。
    実践してみた結果、すぐに効果を実感することができました。

    まず、監視されているという意識から、前よりも明らかに練習効率が上がりました。
    その時期は、細かい練習を数多く組み入れていたことで、ムダ時間も多く、時間内に全ての練習を行えない状態でした。

    この取り組みを行ってから、できた練習が日を追うごとに増えて行きました。
    そして全部熟せるようになり、練習時間にかける時間が短くなっていき、最終的には備考欄に「時間が余ったので○○をやった」と、自分たちや見守りの保護者と相談して練習を追加することも出てきました。

    もう一つの効果は、コーチの立場で状況を把握する材料が1つ増えたこと。

    今までは、子どもや見守りの保護者の方から話を聞くぐらいしかありませんでした。
    「今日の部活順調だった?」
    「順調は順調だったけど、途中で具合悪くなって○○くん早退した。」
    って感じで。

    それが、時間という目に見える形で情報が得られるようになりました。
    練習が多すぎれば減らし、少なければ増やし、という調整を、土日以外でもリモートで行えるようになりました。
    (リモートと言っても、いつもヨメに行ってもらって、伝えてもらってたんですが。ヨメに感謝!)

    部活動の場においても、改善を行う上で「見える化」が重要だということが分かりました。

    今現在(2月はコロナで中止になりましたが)は、部活に行けることが多くなりましたので、この取り組みは中断しています。
    限りある時間で内容の濃い練習を行うため、時間の管理はとても重要だと実感しました。今後も引き続き取り組んで行きたいと思います。

    以上、今回は時間について書いてみました。
    今後もコーチ業や審判などバスケに関する試行錯誤っぷりを紹介して行きたいと思いますので、よろしくお願いします!

    それではまた!